![]() | うちの魔女しりませんか? (ガガガ文庫) 山川 進 CUTEG 小学館 2011-01-18 by G-Tools |
魔女が、絶滅危惧種として保護されている世界。僕は誰にも内緒で、ちいさな魔女を飼うことになった。この世界にひとりぼっちの魔女・ミラと、ひとつ屋根の下で秘密の二人暮らしが始まって――。ところが、ミラはほうきに跨れば家を壊し、カタコトでしか喋れず、食事は三食たい焼き……?
小さな魔女と空飛ぶモップ
世界最後の小さな魔女との出会いと別れを描いたボーミーツガール。
幼女を自宅に連れ込んでペットにするとか、とんでもない話ですが、これは許せる!
森の奥で見つけたちびっこ魔女・ミラをこっそり飼うことになった主人公・文哉ですが、最初はペット感覚だったのが、一緒に暮らすうちにかけがえのない家族の絆が生まれていく光景に心温まりました。
むしろ、主人公がブラジャーとパンティをつけて女子を玄関で迎えるあたりが変態すぎてもうね……。
魔女といっても魔法少女的なアレではなく、人類と異なる進化を遂げた不思議生物の通称なのですが、外見は女子小学生されど中身は野生児で、いつもニコニコと無邪気に微笑むミラがとても愛らしい。
常識知らずで騒動を巻き起こしたり、魔法が苦手で家を壊したりしてしまうけれども本人には悪気がないから怒れない。そんな危なっかしくて目が離せない野良猫のような幼女様のいる生活プライスレス!
そんな前半のほのぼのとした雰囲気から、ミラに自分の母親が死んでいたと知られてしまってからの急展開には予想は出来たけど辛いものがありました。
お互いに天涯孤独となった文哉とミラが寄り添い合って本当の家族になる姿がとても素晴らしく、大切な存在となったミラを目の前で奪われた文哉が、友人たちと取り戻しに行くところもまた燃えでした。
物語内ではミラの可愛さが前面に出ているけれども、そのミラの可愛さに撃沈して当初のツンツンお嬢様キャラの仮面が崩れて、本当は優しくて寂しがり屋な素顔を見せていく茉莉もちょお可愛かった。
最後は、切ない別れになってしまったけど、ミラにとってはこれがベターだったのかな。離れ離れになっても絆はずっと残ると思います。もう少し大人になってから、また再会できれば素敵ですね。


