ダフロン

2011年01月06日

ミスマルカ興国物語 [/林トモアキ

4044266247ミスマルカ興国物語 VIII (角川スニーカー文庫)
林 トモアキ ともぞ
角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-12-28

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敗北から1年。マヒロは帝国領となったミスマルカ統治に協力をしていた。指示のまま仕事をこなす姿にかつての精彩はなく、肩すかしを感じるルナス。そんな時、帝国に反抗するペルーナ城攻略の指令がマヒロに下る!

 獅子身中の蛇、獅子を食らう

 口先だけで大陸の統一を目指すバカ王子の邪道戦記モノ。第二部スタート。

 信じていた仲間の裏切り、父親の死、ミスマルカの敗北と立て続けにショッキングな出来事に遭遇し、生きる気力を失ってしまったマヒロだけど、ちょっと自由にさせるとさっそく無茶をやらかすところは、馬鹿はどこまでいっても馬鹿なんだなぁと思った。
 マヒロにかまって欲しいけど、自分が傷つけてしまった手前、どうしたら仲直りできるのかと悩むルナスさんが可愛いかったー。

 いままでのうつけぶりはナリを潜め、敗戦国の王族として民のために帝国の統治に尽力するマヒロですが、あまりにもマトモで素直に従いすぎて面白くないというルナスの気持ちはよくわかる。
 一見、馬鹿だけど腹黒く、なにをやらかすか読めなくてドキドキさせてくれるのが彼の魅力ですよね。
 しかし、国民の理解や帝国の黒騎士たちの同情が自然と集まっていくのは、彼のカリスマだろうか。

 それまで帝国と他国との戦争回避に奔走してきたマヒロにすれば、帝国の内側からその武力を借りれるとなると、一気にヌルゲーになってしまって、本人としてはやり甲斐を感じないんだろうな。
 腑抜けたマヒロに業を煮やしたシャルロッテの下した命令は、かつての仲間と戦えという意地の悪いものだったけど、相手を降伏させるためにマヒロの取った手段が、またぶっ飛んでいた。それでこそマヒロw

 マヒロは基本的に自殺志願者だから、誰かがしっかり手綱を握っておかないといけないんだよなぁ。
 帝国側は単純に優秀な駒を手に入れたと思い違いをしているけれど、マヒロというジョーカーを扱いきれるか、ルナスや将軍たちの器量が問われますね。敵に回したら厄介だが、味方にしても気苦労が。
 敵と味方が入れ替わる構図になった第二部ですが、今後は、帝国で身を立ててミスマルカの自治を獲得していくってな展開になるのでしょうか。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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