ダフロン

2011年01月04日

影≒光 突破編/影名浅海

4086305836影・光 シャドウ・ライト 突破編 (影・光 シャドウ・ライトシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫 か 10-6)
影名 浅海 植田 亮
集英社 2010-12-25

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お前の感じてる痛み、全部消し去ってやるよ。ミンティを連れて学院に向かう途中、光輝たち一行は“花の街"ハロゲイトに到着する。御影とルーシーが光輝の主導権を争う中、光輝と一緒の時間を喜んでいるはずのミンティだけが浮かない顔を…。

 人は誰しも傷ついて優しくなれる

 ブラコンで陰陽師の姉とシスコンで精霊術師の弟の双子のオカルティックアクション。

 三年越しの新刊。待っててよかった。ほとんどキャラを忘れかけてたけど……。
 幼い魔術師ミンティを助けたことで懐かれてしまった光輝。哀れな境遇の彼女を気にかけつつも、光輝を独占されて嫉妬を抑えられないルーシーと御影の姿が可笑しかった。
 前中後編で後編だけ3年後とか、もう絶対やらんでくださいね。

 それにしても相変わらず、お姉ちゃん無双でルーシーが日陰者。ってか、お姉ちゃん怖ぇ。
 小さい子供相手にマジにならないでください。こういう時こそ年上の女性としての余裕を…ですね。
 必死に打ち解けようと頑張る御影はともかく、ルーシーはもうちょっと妥協してやってもよくないか。
 幼いミンティですら周囲に気を配れるのに、この一行の中で一番年長のルーシーが一番大人げない。

 ベルタの憎悪はちょっと度の過ぎた反抗期だったんじゃないかな。普通だったら喧嘩や家出で済むような問題が、刃傷沙汰にまで及んでしまったのはモラルから逸脱しがちな魔術師だったからか。
 三年間、他人から拒絶され傷つくことを恐れていた彼女もミンティと出会い、誰かを守る側の苦悩を理解したからこそジュエルや光輝たちの説得が届いたんだと思います。

 根の深そうなジュエルとベルタ、ミンティの問題でしたが、わりとスマートに片付いて一安心。
 最後まで御影と光輝がベタベタで、ルーシーがまったくいいとこなしだったけど、さすがにワガママすぎるだろこの女……と思ってしまったので、当然の報いと言う他ない。
 次回があれば、もう少しルーシーの高圧的なキャラをなんとかデレに寄せていって欲しいですね。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 集英社スーパーダッシュ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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