ダフロン

2011年01月02日

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ/鈴木大輔

4840136769お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ (MF文庫J)
鈴木大輔 閏月戈
メディアファクトリー 2010-12-21

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この小説は『とある事情で離れ離れになっていた兄妹が、再び一つ屋根の下で平穏な日々を送るようになった様子を、ごく淡々と綴っていく物語』だ。たぶんそんなに面白くはならない。なぜなら兄妹の日常なんて所詮は平凡な「さあお兄ちゃん、さっそく記念すべき初夜を過ごすとしましょう!」失礼、もう一度紹介し直そう。

 あいつらラブラブだなぁ

 長い間、生き別れていた兄妹が綴る平凡よりは少し騒がしい日常系ラブコメ。

 まったく、実の兄妹でイチャイチャと気持ちの悪い奴らですね。すみません、ただの嫉妬です。
 長い間離れ離れになって、ようやく再会して一緒に暮らし始めたものの、ことあるごとに兄妹の禁断の一線を大股で踏み越えようとしてくる妹・秋子のぶっとんだブラコンっぷりが愉快でした。
 お兄ちゃんラブなところが可愛くもあり、ウザくもあるが、どちらにせよ変態だった。だが、それがいい。

 いつも夜這いとか、風呂を覗けとか言ってるのに、イザ不意を打たれると赤面硬直する秋子が可愛い。
 黙っていればどこに出しても恥ずかしくないお嬢様なのに、口を開けばとっても恥ずかしい残念な妹ですが、どんなときもストレートに自分の想いをぶつける姿がいじらしくて愛らしかった。
 ブラコンは病気です。ただ、草津の湯でも治せないとか言われてるところの幸せな病だと思います。

 秋子とは別に兄・秋人にアプローチを始めるアナや二階堂生徒会長もまた違ったタイプで、個性的なキャラや言動に幻惑されたり、誘惑されたりといった掛け合いが非常に楽しい。
 ハーレムラブコメではあるが、ヒロインたちの度重なる熱烈アタックをことごとく袖にする秋人も、ぱっと見は平凡だけど、ヘタレのようでヘタレじゃない芯の強いところに好感が持てた。

 作中、冒頭で語られているように、劇的なイベントは何も起きないが、最初から日常雑談系と割り切っていればどれほどのこともない。というか、このラブコメっぷりは明らかに日常じゃないよ!
 どんなに可愛くとも実の妹なので、あくまで恋愛対象外だろうとそこは安心して読んでいたのに最後の最後にどんでん返し。二階堂生徒会長じゃないけど、この展開はも り あ が っ て き た !

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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