シャイニング・ウィザード ハルマゲドンバスター! 嬉野 秋彦 上田 信舟 集英社 2006-02-01 by G-Tools |
【魔道書『赤の書』を用い、悪魔たちを現世に召喚させる偉業、ハルマゲドン。叡智を追い求めるドルンハイムと善ノ介の最後の決戦が始まった】
魔術を志す者なら誰もが望む。悪魔の使役。
力と叡智を得る代償として、破滅の危険性を孕むその行為に逡巡する世界最強の魔女マダム・アニエス・・・。
そして人間を堕落させる禁書『赤の書』を待つ、ドルンハイムによる大規模な悪魔召喚が果たされようとしていた。
そういや天才でした
善ノ介って一応は天才陰陽師なんだよね。
普段がマンガ、菓子、ゲーム三昧のぐーたらニート生活なんでとてもそうは見えないが(なんだかイラついてきた!)
本人は「つかえねー」と言ってるが、数百年の歴史を覆す新術をほいほい開発できるあたり天才なのは間違いない。
ラスボスがロリって・・・
マダム・アニエスとマハ・ガランヒル。
戦う相手がゴスロリ美幼女二人って、よく考えたらナニコレ。
まあ中身は数百歳の魔女と変態青年ですが、絵面的には、いたいけな美幼女を串刺しにしたり、焼き殺しちゃう善ノ介。
うわっ、通報・・・。なにか思うところはないのかゼンノスケ。
完結ってか
キャラの因縁や伏線のまとめに一冊費やしたカンジ。
廃刊したスーパーファンタジー文庫から続いたこのシリーズ。
嬉野作品の中ではシリアスで好みだったが、コバルトに再編成されてから、明らかにいい加減になったのは否めない。
街歩けば敵が勝手に襲い掛かってくるって、いかにもご都合主義的じゃないですか? ラスボス戦もあっけなさ杉。
コバルト文庫からが第三部ですが、その前の第二部のカスバド編が一番ストーリーの起伏が富んでて面白かったな・・・。
駆け引きも混じるオカルトサスペンスだったのが、アクションだけ抜粋した単純な展開に終始していってしまったように思う。
結局のところ、8年間で15冊も続いた名作シリーズ。
「チキチキのわーる」や「蘭堂家」のようなギャグコメディも悪くはないんだけれど、たまにはシリアスなのも書いて・・・。
これが「皓月に白き虎の啼く」と同じ御方かと思うと、時間って残酷。
チキチキのわーる烈風伝!!〈1〉ショットガンマリッジ 嬉野 秋彦 by G-Tools |
蘭堂家の人々 嬉野 秋彦 by G-Tools |
皓月に白き虎の啼く 嬉野 秋彦 by G-Tools |