ダフロン

2010年12月23日

名門校の女子生徒会長がアブドゥル=アルハザードのネクロノミコンを読んだら/早矢塚かつや

4758041970名門校の女子生徒会長がアブドゥル=アルハザードのネクロノミコンを読んだら (一迅社文庫)
早矢塚 かつや 下弦 ひらぎ
一迅社 2010-12-18

by G-Tools

名門校「九頭竜学園」の生徒会長、久東亜依。成績優秀・スポーツ万能で容姿も可憐と非の打ちどころのない美少女だが、史上最悪の魔道書「ネクロノミコン」を所持していたのです!ひょんなことから生徒会長の秘密を知り、生徒会に無理やり引きこまれた敏史の運命はいかに!

 生徒会長が、校則を破るわけがない

 『ネクロノミコン』を持つ生徒会長と供に外宇宙の怪物たちと戦いを繰り広げる学園バトル・ラブコメ。

 タイトルと帯がウケを狙いすぎて肝心の内容を想像しづらいが、だいたいあってる。
 『ネクロノミコン』を所持した美少女生徒会長・亜依と主人公・敏文が己の武器となる魔刀を探し求めつつ、学園に巣食う外宇宙の怪物たちと戦っていく中でお互いの距離を縮めていく過程がよかった。
 クトゥルフ神話+ラブコメ+バトル=これ、という感じだがシリアスにはやってない、むしろエロです。

 容姿端麗、成績優秀なお嬢様だけど、ちょっと天然入ってて大食いな亜依さんが、とにかくエロカワイイったらないですよ。敏文がラッキースケベ属性なのもあるが、これで惚れるなという方がムリダナ。
 亜依ラブな百合少女の一二三や男の娘なのかそうでないのかはっきりしない小文吾など、他のヒロインもなかなか個性的で愉快な面子を揃えているが、敏文のキャラのブレ幅が凄い。

 序盤はごく一般的な感性の持ち主かと思えば、中盤から終盤にかけてはモロ変態じゃないか?
 どの時点からSAN値が下がっていったのかは分からないが、そもそも元々変な奴だったんだろうか。
 敵サイドも一応は切実な犯行動機があるものの、亜依や敏文への対応手段がふざけてるようにしか思えない。媚薬入り混浴風呂トラップってなんだよ……サービスシーンが美味しいじゃないか。

 しかし、クトゥルフ神話やら、学園ラブコメやら、バトルやら、刀集めやら、神選組やら色々と要素を詰めすぎて"名状しがたいカオスのようなもの"になってしまってる感は否めない。
 もうちょい設定を整理すればよかったと思うんですけどね。それでも、物語が破綻するギリギリ一歩手前で必死に踏みとどまっている絶妙なさじ加減がある意味では奇跡である。

 とりあえず、作者の妄想エロ描写を忠実に挿絵に表現した絵師はGJである。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 一迅社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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