アンダカの怪造学(3) デンジャラス・アイ 日日日 角川書店 2006-04-28 by G-Tools |
【伊依の通う学校に、幼なじみの仇祭遊が転校してきた。再会を喜ぶ伊依だったが、かつての優しかった少年は、恐るべき目的と能力を宿した魔人へと変貌していた。】
伊依が怪造学を目指すきっかけとなった少年、仇祭遊。
だが、転校生として再会した彼は怪造学を憎んでいた・・・。
《門》を狙って繰り返される怪造者狩り。重傷を負う舞弓。
三大怪造学校の1つ、亜玉怪造学校の壊滅。
そして滅亡の気配は伊依の通う古頃怪造学校にまで・・・。
まずは友情!
今回のテーマは、友との再会と和解でしょうか。
歪んでしまった幼なじみに、再び怪造学の素晴らしさを思い出してもらうため、怪造生物溢れる中に飛び込む伊依。
言ってることは激甘だけれど、いつも真剣なこの無鉄砲さが、ハラハラさせて眼を離せないな。この娘は。
そして正義!
一方、正義を掲げる舞弓の気高さ、凛々しさ。
舞弓だって語ってることは十分に甘々なのに。
彼女の場合、そういった他人の批評を笑い飛ばす、
確固たる信念を感じるんですよ。つまり、バカなのがイイ!!
すぐ揺さぶられてしまいがちな伊依の怪造学よりも、
シンプルでタフな舞弓の生き様の方に共感してしまう。
最後に愛!
そういや、このシリーズではラブ分がなかったな、と。
仇祭遊に意地悪されてる伊依がちょっと可愛かった。
滅作パパの仰る通り、色気が足りねぇんだよ、このヒロイン。
今後も遊には伊依とイチャって萌え分を抽出してもらわないと。
魑魅寺くんや次郎花に期待するのは、まぁ・・・当て馬?
日日日のシリーズで一番楽しみなのはアンダカかも。
登場するキャラも、おおむね素直に好印象がもてるし、
唯一、文章も設定も"作り込み"がしっかりしてる。
厳しいと評判の角川編集部の監修係のお陰様ですな。
他は、もう惰性で読んでる気がしてきた!日日日も飽きたな。