ダフロン

2006年05月04日

吉永さん家のガーゴイル10/田口仙年堂

4757727429吉永さん家のガーゴイル10
田口 仙年堂 日向 悠二
エンターブレイン 2006-04-28

by G-Tools

【雅臣の元で子ども達の世話をして過ごす双葉。戦火は激しくなり、雅臣は兵器としての石像ドミニオンとガーゴイルを対決させる!一方、現代の御色町では和己と喜一郎が出会い・・・】

過去の世界で対峙したガーゴイルとドミニオン。
『防衛のためには敵を排除するべし』と言い切る2体の石像。
彼らの主張に浮かんだ疑問をうまく言葉にできない双葉。
迫りくる空襲が双葉に忘れられぬ記憶を刻み付けていく。

『小生は・・・守れたのでしょうか・・・』

『・・・我は汝を守れなかったのだな・・・』

戦争(`つω;´)イクナイ!


お互いに譲りあう力と誇りを持つドミニオンとガーゴル。
しかし、空襲は無残にも守るべき人々と街を焼き。
自分が破壊されるまで戦って、それでも激しい後悔のこもった魂の震撼がドミニオンの断末魔から伝わってきた。

そしてユキ姉ちゃんを守れなかったガーゴイル。
予想はしていたが、喜一郎との約束を果せず、守るべき存在を救えなかったガーゴイルの心痛は察して余りある。
ガーくんですら守れなかった時代の重みを体験した双葉。
重い・・・。重いよ、戦争って・・・・・・(´⊃ω⊂`)ウ、ウワァァァン!!

ああ、此の自動石像

そして現代では、ケルプの門番としての誇りを賭けた戦い。
自動石像にも遺伝というのがあるのか分からんが、ドミニオンの遺志は、たしかにケルプに受け継がれているな。
これまでと一味違ったケルプの変化もイイ。

なにやら魔法使いやら、古科学を使う謎の刺客やら。
怪盗百色の宿敵っぽい黒幕の存在を匂わせる最後ですが、もしかするとシリーズ最終編への布石なのか。
安易に強敵が出現して、皆と力を合わせて戦って大団円みたいな展開は興味ないんだけどなぁ・・・。
最後もほのぼのとユルいご近所ストーリーを貫いて欲しい。

そうそう、壁紙をガーくん仕様にしました。右上の時計は自前。
back.jpg
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(4) | ファミ通文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

吉永さん家のガーゴイル(10)
Excerpt: 吉永さん家(ち)のガーゴイル 10posted with 簡単リンクくん at 2006. 4.29田口 仙年堂著エンターブレイン (2006.5)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケー..
Weblog: Alles ist im Wandel
Tracked: 2006-05-07 01:26

吉永さん家のガーゴイル(10)
Excerpt: 田口 仙年堂, 日向 悠二 吉永さん家のガーゴイル10 ファミ通文庫の「吉永さん家のガーゴイル(10)(著:田口仙年堂 画:日向悠二 )」を読みました。  戦時下の某島で喜一郎..
Weblog: STAIRWAY 2 HEAVEN
Tracked: 2006-05-07 03:15

吉永さん家のガーゴイル10
Excerpt: ガーゴイルの記憶の中の昭和20年に入り込んだ双葉とイヨは、雅臣の所に身を寄せて子供達の世話をしつつガーゴイルの記憶が戻るのを待っていた。 一方、現代の御色町に出没した喜一郎はなぜか和己と一緒に食事を共..
Weblog: 読了本棚
Tracked: 2006-05-08 19:11

ライトノベルの詳しい感想を… ~吉永さん家のガーゴイル 9・10~
Excerpt: ( ´□`)マホーン 今日はいつものお店が開くと同時に入店して~ ふらふらしながら購入候補を眺めたり、購入したり~ お買い物を終えたらCoCo壱に入ってカレーを頬張り~ 地下鉄で行けばいいのにダラダラ..
Weblog: spy108.blog(仮)
Tracked: 2006-06-01 11:39
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。