ダフロン

2006年05月03日

魔法薬売りのマレア/ヤマグチノボル

4044246041魔法薬売りのマレア 千日カゲロウ
ヤマグチ ノボル
角川書店 2006-04-28

by G-Tools

【怪異を祓うことができる魔法薬師の少女マレア。旅を続ける兄ミソギと一緒に、ある村に立ち寄ると、そこでは夜な夜な死者が蘇り家の扉を叩くという。そこには予想だにしない真相が!】

「倫理なんて知りません。
 マレアは、もう身を捧げます、兄さま」

妹は発情期


うわぁー、妹さんってばーえろーい。
ところ構わず危険な兄ラブ発言を繰り返す妹マレア。
兄ミソギと化け猫のパイランと旅をする魔法薬師の少女。
兄に冷たくされたり、放置プレイが何よりも好き!

えーっと・・・。ヤバい薬にでも手を出しましたか?
どうみてもアホですよ、妹さん。かなりMっけも混入ってるし。
いえ、素なら笑って見てられるので、DQN女マンセー!w
そしていくら探してもDQNにきく薬はないですよ、ミソギさん。

兄、哀れ

タイトルはマレアってなってますが、主役はその妹マレアのせいで心労をかさねているところの兄ミソギです。
一見、冷たい無表情だが、困ってる人を放っておかない正義感めいたところもあったり。本当は誰より妹を大切に思っているくせに、やたらとツンツンしてる様子が微笑ましい。

だがシナリオは


    ポ シ ョ ー ン
        ∧
       / ヽ
       > .<
     .'|ニニニ|'
     .(´・ω・`)
     l´ニニニ`l
      Yヘ   /Y
      | |  | |
      | |  | |
      / ´   ヘ
      `ー―-´

どうにもギャグな兄妹に反し、ストーリーはちょい暗め。
旅先で起きている事件を解決したのに非難されたり、
報われない真相だったり、切ない結末が待ち受けています。
とくに3話目の「千日カゲロウ」のラストでのミソギの心情を思うと胸を締めつけられる。

ヤマグチといえば、ツンデレ娘とエロい熱血少年のストーリーが典型ですが。傾向が読めないな、最近のヤマグチは。
シリアスなヤマグチは展開の惰性調が苦手ですが、それほど嫌悪を抱くキャラも、流れにつっかかることもなく読めました。
内容が重厚なのは、やはり角川ブランドなのだろうか。

二00六年は、すでに狼娘と虎娘が来ているんだよ作者。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(3) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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