ダフロン

2010年11月20日

羽月莉音の帝国 5/至道流星

409451242X羽月莉音の帝国 5 (ガガガ文庫)
至道 流星 二ノ膳
小学館 2010-11-18

by G-Tools

破たん寸前の日本商業銀行の買収に成功した革命部。だが新頭取がTVや雑誌であることないこと吹きまくるせいで、ガンガン集まる定期預金。融資の実態を探ると明らかになった、山のような不良債権。預金者に払う金利2.1%以上に稼がなければ即死確実。そこに満を持して登場―恒太開発グローバル金融商品?

 天才春日頭取の生活

 自分たちの国を建国するため、ベンチャービジネスに乗り出す高校生たちのサクセス起業ストーリー。

 恒太がここまですごい奴だったとは……恒太様マジパネェっす! でも、やっぱり仕事は他人任せw
 巳継たちに断りもなく大見栄をきってしまった恒太のせいで増え続ける預金の金利の支払いに追われ、リスクの高い勝負に打って出るんですが、ますますやる事が博打めいてきて目が離せません。
 投資銀行再建に中国市場進出。そうだったのか!と学べるニュース解説つきなのが助かりました。

 各種のメディアで大法螺を吹きまくる恒太ですが、そうやって注目を自分に引きつけることで、いままで流言飛語に傷ついてきた巳継たちから世間の目を逸らそうという考えもあったんじゃないでしょうか。
 自分の身を盾にして仲間を庇おうという覚悟に少し彼を見直しましたが、それはそれとして言動が非常にムカつくのは別の話ですね。あれで中二病をこじらせていなければ紛れもない天才なのに……。

 新たなビジネスのために日本を飛び出して中国市場へ参入したものの、タイミング悪く発生してしまうリスク問題が、なんかもう時事ネタすぎて笑ってしまった。まったく国土は広いのに器量が狭い国である。
 現実でも中国って経済観がないですよね。レアアースの輸出停止も、国策としては中の下だと思うんですが。だって政治問題が起こるごとにいちいち貿易を停止するような国とは誰も商売しなくなりますよ。
 (まあそんな脅しに簡単に屈してしまう日本政府の対応こそ下の下の策でしたが)

 国家を一つの企業とする視野で考えると、政治というのも経営の一分野に過ぎないのかもしれない。
 それこそ時代を変える革命家というのは、優れた経営者としての素質が求められるんだろうなぁ。
 窮地に陥った巳継たちにわざわざ力を貸しにやってきてくれる海胴ですが、そんなツンデレで大丈夫か? 大丈夫だ、問題ない。一番いいツンデレを頼む。VS共産党編の次回も楽しみ。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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[ガガガ文庫][ライトノベル][書評]羽月莉音の帝国5 書評/今回も最高
Excerpt: 前回、独断専行で恒太が頭取になった日本商業銀行だったが、その裏には中小企業信用補完機構なる組織が暗躍していた。一方、天才だがまったく実務には役に立たない恒太のメディアへの露出によってどんどん資産が増..
Weblog: ライトノベル Sa雪別室
Tracked: 2010-11-22 05:17
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