ダフロン

2010年10月13日

キノの旅 14/時雨沢恵一

4048689673キノの旅 14―the Beautiful World (電撃文庫 し 8-33)
時雨沢 恵一 黒星 紅白
アスキー・メディアワークス 2010-10

by G-Tools

「つい先月のことだ。この国では、法律で×××××が禁止された! それまで普通に買えたし、楽しめていた×××××だが、今はもうダメだ! 製造も販売も購入も、ましてや単純所持もダメだ! 俺なんか、働いた金で買った×××××をすべて提出しろと言われたぜ! 提出しないと、逮捕だ」(「規制の国」より)

 正義ほど悪いものはなし

 主人公の旅人キノと二輪車エルメスがさまざまな国を訪れる連作短編。

 相変わらず、社会を皮肉った風刺が多いですが、今回はそれにしても短めなお話が多かった。

 twitterネタのお話(「呟きの国」)は、いつかやると思ってました。むしろいままでやってなかったのが不思議なくらい。時雨沢先生がやってるのはずっと前から知ってましたが、私はフォローしてません。
 というか、ラノベ作家のフォローはまったくしてません。だって、私の発言の大部分がdisだから作家さんたちには到底聞かせられないよ!

 「規制の国」で私が浮かんだのは、ラノベを低俗と一方的に決めつける一般文芸読の人たちだなぁ。
 人それぞれ感性が違うんですから、何が高尚とか、低俗とかいいじゃない。自分が面白くなかったからって、他人までそうとは限らないんだし、それなのに酷評とか作家に失礼とは思わんのかね( ゚д゚)!
 ↑とか、大ぴらに言いたいんだけど、自分を棚に上げましたさーせん。

 酸いも甘いも噛み分けた師匠が素敵な「開運の国」や爆発大好きティーが可愛い「亡国の国」も味がありました。どうせならもっと登場して欲しいが、レアキャラだからこそ希少価値もあるんだろうなぁ。
 そう言えば、「結婚の国」の中で、外見の良さというのが条件に挙がらなかったのは、いまさら挙げるまでもなく必要最低限の事だからってことですね、わかります。スタートラインにすら立てない俺オワタw

 「正しい国」が一番秀逸でしたねー。これは日本だけじゃなくて他の国々の人にも読ませたい。
 ところでいつもなら割とストレートでわかるんですが、「遺作の国」の寓意はなんだろう?
 作家本人はのんびりしたいのに、作者を殺してまで本を売ろうとするのが出版社なんだって、それは自分のことを言ってるのか? 書かないと殺されるとか、え、なにそれこわい。十周年おめでとうございます。

 恒例のあとがきネタですが、もはやヤケになってるな。カバー裏とか、無駄なコストをかけてよくやる。もう後に引けなくなっちゃってるんだろうなぁ……。さて、次回はどこに出現するのか。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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