![]() | 放課後のダンジョンにほまれはよみがえる魔物を見た (角川スニーカー文庫) 築地 俊彦 H2SO4 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-09-30 by G-Tools |
香原乃歩は、入学した高校で幼馴染みのほまれと再会する。だが、「人間暴風雨」と異名を取った彼女に引きずり込まれ、そのまま学校の地下に広がる迷宮の「測量」を手伝うはめに……。
そこに穴がある限り
学校の地下を探検する「測量部」の少女たちが人生を棒に振る勢いで繰り広げる、放課後探検コメディ
ナニヨコレェ……(;゚д゚) いや、マジで俺はいま何を見たんだ? 誰かテロップで解説頼む。
学校の地下に広がる旧日本軍の研究施設を主人公たち「測量部」の面々が探索していくんですが、生物兵器は出てくるわ、魔界の住人はおいでなさるわ、甲冑は踊り出すわ、なんでもありかい!
常識を外れたあまりのシュールな展開に呆然としてしまいました。いや、ホント、なんなんだこれ……。
他人の迷惑を顧みず、面白全部で地下迷宮に突進していくトラブルメイカーのほまれがウザいようにも感じるけれど、ここまで自分の望むままフリーダムに開き直って生きたらきっと楽しいだろうなぁ。
巻き込まれる乃歩や測量部の仲間たちはたまったもんじゃないだろうけれど、彼女がいると毎日がスリリングな刺激の連続で退屈しないでしょうね。それはそれで充実した青春か?
しかし、学校の地下洞穴を探検して、測量部の名の通りマッピングしてるだけの話ならいいんだけど、出てくるものが大変おかしい……。いろいろ崩壊してっぞ……。具体的にはリアリティ。
せっかくだから測量技術や探索術について、もう少し真面目な描写でもあればよかったのになぁ。冒険の準備といっても、安全靴を履くくらいだし、そもそも測量してました?
いやぁ、一発ギャグなお話でしたねー。これはコメディとしてはアリでしたが、この一冊で封印しておいた方がいい……。続編は、どう考えても苦しいだろ。
そういえば、作者の築地俊彦さんって、これがスニーカー初参戦でしたか。かなり前から多岐のレーベルに渡って名が知られていた人だったので、ちょっと意外でした。
今回はまあ小手調べということで、次回作に期待したい。


