ワールド エンド ライツ3 (HJ文庫) 花房牧生 植田亮 ホビージャパン 2010-10-01 by G-Tools |
ナツキとエンジに、ついに「私もゲームに参加する!」と叫んだユキナを加え、ギルド「Dawn Bringers」を結成したユウマとオリエ。精鋭なれど少数な彼らは、世界の鍵を握る《ワールドエンドライツ》の残り2振りを求め、リョータの情報を元に宗教都市ランバーを目指す
神の如き魔女の大いなる誤算
行方不明の妹の手掛かりを求め、謎に満ち溢れたMMORPGに挑む少年少女たちの学園ファンタジー。
目指す目標も定まり、パーティもようやく揃っていよいよ本格的な冒険へ出発というカンジでした。
ギルド「Dawn Bringers」を結成し、信じあえる仲間と供に最難関のダンジョンへと挑むユウマですが、妹の重要な手掛かりであるレンとまたしてもあと一歩ですれ違ってしまう光景が切なかったなぁ。
ユウマとの仲を縮めるために家まで来たのに、いざ玄関先まできて悶々とするナツキが可愛iいw
前回ユウマをかばって『百年迷宮』に閉じ込められたレンの孤独な戦いがもう痛々しかった。
頼れる者もいなく、助けも来ない中で、襲い来るモンスターと延々と戦い続け、傷つき疲れながらも、兄ユウマと再会するために迷宮を進む姿が超クールでシビれる。すっかり裏主人公化してきたなぁ。
兄妹愛を越えたレンの執着心にゾクゾクする。ヤンデレ妹、いいじゃない、最高じゃない。
一方、ユウマ側のパーティは仲間も増えて相変わらずドタバタとしてるなぁ。冒険時にはパワフルな女性陣に振り回される男性陣の気苦労が耐えませんが、それだけ頼りにされているってことですよね。
ユウマの事情を理解して、「ここは任せて、先へ行け!」と言ってくれる仲間たちの友情に震えた。
しかし、リョータがますます胡散臭く見えて仕方がないなぁ。絶対コイツ裏でなんかの糸を引いてる。
今回は、想定外の事態に混乱する魔女サイドの変化が顕著でしたね。
魔女がどんどん人間味を出していくのは見ていて可笑しくはあるんですが、それだけにちょっとシリアスになると余計に生々しくって、最後なんか鬼気迫る迫力が恐ろしかった。
管理者権限を持つ魔女サイドの完全なワンサイドゲームかと思っていたら、魔女の仲間割れとワールドエンドライツも3つまで集まり、次回はユウマたちの逆襲のターンかな?
いまだに秘密のベールにつつまれたままの謎も少しづつ解き明かしていって欲しいなぁ。期待。