神明解ろーどぐらす 3 (MF文庫J) 比嘉智康 すばち メディアファクトリー 2010-09-18 by G-Tools |
一学期最後の日。池田十勝は、丹下まりもに些細な嘘をついた。そんな嘘をつかなくてはいけなくなった日の前日までは千歳キララ、富良野咲との四人でただただ楽しく下校していた。夏休みまであと二日――。はやくも雲行きの怪しくなってきたパラダイス下校伝説、異変!
下校の道は、人の道
くだらない話をしながら道草するひたすら無意味でフツーな下校を描いた放課後ラブコメ。
ちょっと「うまい棒」買い占めてくる!一人の少女を守るためです!いえ決して不純な動機では(ry
夏休み。十勝に恋してしまった丹下が切ない想いを抱えつつ、千歳はさらに十勝へ秘密を打ち明けて、それまで気軽に笑い合っていた関係が少しずつ変わっていってしまう光景に胸が苦しくなりました。
いやぁ、ほのぼの放課後コメディが、ここにきて急変しちゃいましたねぇ。
下校を楽しむためだけに鞄の重さから、靴ヒモの緩み具合まで考える十勝の情熱がぱない。
彼の着眼点や発想力に思わず「下校道奥が深い!」と感動してしまったが、きっと気の迷い。
普通に考えたら、下校Tシャツとか着てる人となんか一緒に歩きたくない。下校時の黒歴史だよ!
そんな十勝の下校Tシャツを嫌がった女の子たちが、あの手この手で脱がせようとするんですが、逆に自分たちが脱ぐはめになるのがえろかった。ナイスセクハラ!
そして夏休みに入ったというのに、下校のためにわざわざ補習を受けるなんて……。下校家とはそこまでしなくてはいけないのか。でもまあ、可愛い女の子たちと一緒ならそりゃ楽しいだろうよ。
私服に着替えて夏祭りに行こうということになり、浴衣姿で現れた丹下も意外でしたが、ピンクのワンピースの千歳というのが意表を突きすぎでした。さきっぽは……キャラにまったく歪みがない!!
密かに重大な決意をしていた丹下をあざ笑うかのように登場した留萌によって、それまでの和気藹々としてた空気からドロドロとシリアスな三角関係に一変してしていくのは、さすがにギョッとしましたね。
この展開はちょっとキツイものがあるような……。さきっぽには何とぞフォローをお願いしたい。
ストーリーが急展開して、今後もますます目が離せなくなってまいりました。次回が待ちきれない。