![]() | 羽月莉音の帝国 4 (ガガガ文庫) 至道 流星 二ノ膳 小学館 2010-09-17 by G-Tools |
世界一の原子力企業ウェスタンユニオンを手に入れるため、その親会社EEにTOB(株式公開買付)を仕掛けることになった…というか莉音やアクアス立花社長にけしかけられた俺。だがEEは世界第14位の超大手総合家電メーカー。資金のアテもないのに本当に買収できるのか?
日本金融にギガス爆誕!!
自分たちの国を建国するため、ベンチャービジネスに乗り出す高校生たちのサクセス起業ストーリー。
最凶の敵、現る……かと思いきや、なんだこのツンデレ……。
核兵器を手に入れるため圧倒的に各上の大企業相手に一芝居打って成功したはいいものの、裏の財界の大ボスの反感まで買ってしまい……と、一難去ってまた一難の連続にハラハラしっぱなしです。
度重なるメディアの悪評風評に耐え忍び、それでも自分たちの信念と理想を貫く生き様が眩しい。
表の世界の利権だけでなく図らずも裏の世界でも覇権を広げつつありますね。果たしてそれが回り道となるか近道となるかは、彼ら次第ですが、この先正しい道ばかり歩いてはいられないだろうなぁ。
それにしても柚さんの天然っぷりにも困ったもんですが、これで沙織も今以上に奮起してくれるかな。
たまにこういう高校生らしいラブコメが飛び出すから、味気ないビジネス書と違って華やかさがあります。
莉音の凄いところは、財テクや発想力、行動力よりも、それまで敵だった人物までいつの間にか味方に引き入れている人間的魅力なんじゃないかな。革命家にはカリスマ性が不可欠ですものね。
ときには弱音を吐いたり、仲間に助けられたり、決して完璧でないところも人間味があっていい。
しかし、ここまでふてぶてしい笑みが似合う女子高生もいないだろうなぁ。やはり巳継たちを振りまわして、元気に突っ走る姿が一番魅力的です。
そして最後にバカがやらかしやがった!w やっと見直されてきたなと期待した結果がこれだよ!
なんか周囲の評判を聞くと彼だけえらく評価が低いですが、実はこれでも私は彼を高く買ってます。
一般人の中にいれば彼だって群を抜いて優秀な人間のはず、しかし、莉音はまさに本物の天才。
彼も幼馴染として彼女を見て内心忸怩たる思いを抱えて育ってきて、そうした鬱屈が、あの中二病として現れているんじゃないのかなと。そう考えると、一概に中二病と嫌えないんですよねぇ。
さて、予想だにしない身内の造反に、次回どうなる? ギガスの真価がハッタリでないことを祈ります。


