ダフロン

2010年08月24日

銀の河のガーディアン/三浦良

482913559X銀の河のガーディアン (富士見ファンタジア文庫)
三浦 良 久世
富士見書房 2010-08-20

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魔術帝国・ガルドミル帝国の皇帝直属部隊に属する少女ラリエナは儚げな美貌の新人セーヤと組むことに。強大な魔力を持ち超マイペースなセーヤに頭を抱えるが星に星を呑み込ませる「星贄の儀」に乗じたテロが発生し!?

 高天ヶ原の双星

 銀河を駆け、帝国を護る希代(予定)の魔術師コンビのスペースファンタジー。

 宇宙を統べる皇帝直轄の監査機関・蒼衣隊としての使命に燃える少女ラリエナと膨大な魔力を持つが何事にも無関心な新人セーヤのデコボココンビの独断専行の活躍が光ります。
 男とも女ともつかない中性的なセーヤの容姿は、きっと女装も将来の視野に入てるんだろうな。

 無表情で考えの読めないセーヤにラリエナが振り回されているかと思えば、行動的で直情径行なラリエナにセーヤが連れ回されていたり、どちらがエンジン役ともブレーキ役とも言えない関係が飽きない。
 熱しやすいラリエナとクールなセーヤ。まるで正反対の二人ですが、自分が決めたことには一直線に突き進む頑固な性分は二人してよく似ていて、その暴走が引き起こすドタバタに目が離せない。

 一貫してキャラ希薄なセーヤでしたが、自分を育ててくれた宦官の師匠に表面では反発しつつも、恩をきっちり感じているところが、年相応の反抗期人間味が現れていて可愛かった。
 若者コンビもよかったが、カンとトゥバのおっさんコンビも味があってよかった。一見冴えない中年親父だが、実はキレ者で目立たないところで陰ながら主人公たちを支えているという立ち位置もオイシイ。

 スペースオペラを描くために必要な科学用語をすべて魔術という言葉で誤魔化しているようにも思えるが、まあ私は別にSF研の人間じゃないから深くは問わない。そういう指摘は専門家に任せる。
 設定はしっかりしてそうなんだけれど、ところどころ説明不足なんだよなぁ。結局、銀河を揺るがすテロとはなんだったのか……敵方の近衛隊の人の目的がイマイチわからなかったなぁ。
 世界観が語りきれていないまま戦闘パートに入ってしまったので、次回に詳細な解説を期待する。

 ときに前作の『MA棋してる』は@で止まってるんですが、続きはどうしたんですか? 打ち切りですね、わかります。私の周囲では評判良かったのになぁ……(´・ω・`)

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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