彼女(アイドル)はつっこまれるのが好き! (電撃文庫) サイトー マサト 魚 アスキーメディアワークス 2010-07-10 by G-Tools |
春の陽気に誘われてフラフラ街を歩いていたら、いきなり拉致されてしまった僕。えっ?なに?いやいやちょっとナニスルンデスカ!?…ふと我に返ると、なぜかラジオの収録スタジオに。呆然としていると、一人の美少女がスタジオに入ってきて―ま、まさか!憧れていた人気アイドル声優の音無まどかさんじゃないかっ…。
素人さんと声優さま
いきなり憧れのアイドル声優とのラジオ収録に挑むことになったオタク少年のハイテンションコメディ。
素人相手にアドリブを振る音無まどかが実にドSで、いろいろ素敵すぎました。
始めは勘違いからラジオパーソナリティに抜擢された村人B(良人)が、素人ながらも持ち前のツッコミ体質で人気アイドル声優・音無まどかとトークを盛り上げて番組を作っていく光景にワクワクした。
声優に夢を見てる人はこれを読んで現実を知るべき、というか、この物語こそが夢物語ですけどね!
普段はアイドルとして愛想を振りまくけれど、本性は実は……という、二面性のある音無まどかだけど、声優としての努力とプロ意識は本物で、素人の良人のためにさりげなく助け船を出して、放送事故になるところをギリギリでくぐり抜けていくという流れにはハラハラさせられました。
まあ、きわどい質問でトークのハードル上げているのは音無まどか本人だけどね! 自分で谷に突き落しておいて、ロープを垂らしてやる。そこにシビれる、憧れる!
これまで他人からツッコまれることが少なかったまどかも良人のツッコミが次第に気持ち良くなってきてしまって、日常生活の中でも段々とヒートアップしていく掛け合いが面白かった。
一時はリスナーからの批判で自信を無くしてしまった良人ですが、アイドル声優との関係をやっかみながらも応援するクラスメイトの声で勇気づけられ、公開収録へと向かっていく姿がよかった。
素人だからダメというより、素人だからこそ恐れるものがないという考え方もあるんじゃないですかね。
トークはgdgdだけれど不思議と安定して、面白かった。っていうか、これ本当になんのラジオなのかと疑問に思うくらいに、ただアイドル声優とお喋りしているだけでしたね。なんて美味しいお仕事。
けど、あれ? タコはなんだったんだよ! 説明なしかよ! だったらいらないでしょ! 削れよ!
うーむ、中途半端なところで尻切れトンボに終わってしまっている感があるので、是非とも続編希望。
7巻は最後がハンパなかったwwww
興奮しすぎて、読むのに3〜4日かかったwwwww
続編まじで期待してま〜すwwwwwww
ここまで来ると、そろそろメディアミックス企画も走り始めるところなのだけれど、どうなんだろう