ダフロン

2010年06月20日

大正野球娘。 4/神楽坂淳

4198508666大正野球娘。 4 (トクマ・ノベルズ Edge)
神楽坂 淳 小池 定路
徳間書店 2010-06-17

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次なる勝負は紅葉率いるアーミナ女学校と野球の試合だ。初詣で集まった桜花会のみんなは勝利を祈った。そんな年明け早々、父から来た一通の手紙が静を悩ませていた。「巴か静どちらでもいい。千本氏(京都の呉服屋)の後妻に入れ」という内容だった。

 幸せの味の人生探し

 男尊女卑の世の中で、新しい時代に向けて奮闘する乙女たちの大正浪漫活劇。

 大人の都合で振り回される乙女たちのやり切れない思いがなんとも歯痒かった。
 親のいいつけで結婚されそうな巴と静を助けるために、桜花会が一致団結する姿に心温まる。
 人形のようだった姉妹も人間味を見せるようになり、仲間を信じる前向きな姿勢が喜ばしい。
 けど、また野球してないし……。練習回だとしても、ランニングだけとか地味だなぁ。

 すっかり小梅は桜花会のマスコット的存在ですね。人気上昇っぷりが収まるところを知らない。
 乙女たちの間に漂う微百合な空気が甘くてときめきます、ときに小梅を巡って緊張感走る修羅場もたまらない。唯一、小梅を嫌っていた静もようやく素直に向き合うようになってきて、ますます桜花会の内部のフラグ率がやばい。小梅さん、ぱねぇっす!

 そして出てくる料理がまた美味しそう。料理小説として読んでも間違いじゃない気がしてきた。
 フライ作りに夢中になる三郎に、もう自分に飽きてしまったのかと不安になる小梅がいじらしい。
 そもそも小梅が料理をお願いしたからこそ、三郎くんも真剣なんですよ。婚約者に頼られて奮い立つ男心もわかってあげてください。両思いなのに何故か想いがうまく伝わらない恋模様がじれったい。

 桜花会もアーミナ女学校も、それぞれ作戦を練って、戦う前の駆け引きからもいい勝負を期待できそう。
 若干、邪な人の不穏な介入も見え隠れするけれども、どちらともフェアな試合を望みたいな。
 男子陣も乙女たちへ積極的にアプローチしてきて、恋の花開く春の訪れを予感させますね。
 次回はいつごろだろうか、1年以上はさすがにないだろうけれど、まあ気長に待つことにいしますか。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ノベルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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