 | ほうかご百物語〈8〉 (電撃文庫) 峰守 ひろかず アスキーメディアワークス 2010-06-10 by G-Tools |
ある日、僕の前に現れた未来を予言する妖怪アマビコ。彼は、“絶対にはずれることがない予言”をする妖怪だという。そんな彼が僕に告げたのは、もうすぐ妖怪たちを一掃する祭り“大祓”が始まるということだった。それってもしかして、僕らの放課後が消滅の危機ってことですか?
みんながいるからできること！
ピュア可愛いイタチさんと愉快な物の怪たちのちょっと不思議な放課後物語。
カップル成立率がパネェ。イタチさんと真一だけじゃなく、そこら中で愛が溢れてて惚気られました。
妖怪に身体を支配されているとはいえ、江戸橋会長を経島先輩はまたいいように騙して……。
毎回ひどい目にあってるのに別れ話にならないんだから、江戸橋会長はロリコンの鑑だな！
でも、結局はお互いに大した問題とは思ってないのが、この二人の絆の強さなんでしょうね。熟年夫婦の貫禄をみせつけられました。
神出鬼没の瘧鬼を巡って、野更志部長と多々羅木兄との板挟みにあう赫音も、災難でしたね。
いくらイケメンとはいえ、かたやマイペース、かたやカタブツ。他人の話をまったく聞かない二人に好かれても彼女としては複雑だよなぁ。しかし、赫音がそんなに人気があるというのも正直意外でした。
にしても犬神が見えていたり、妖怪退治をしていることを知っていたり、野更志部長いったい何者。
ついに始まった"大祓"に立ち向かうオールキャストでの大決戦はそりゃもう興奮しました。
敵である先触も多かったが、それにしても援軍が多すぎる……。それだけいれば当然勝てるわと！
しかし、こうして万全に対処できたのも、アマビコの予言を聞いてそのまま諦めなかったからですよね。イタチさんと真一の「これからも一緒にいたい」という一途な願いが希望を繋いだのでしょう。
奈良山と新井さんの関係も綺麗に収まって、いい最終巻でした、と思ったら、まだ続くのか！？
いや、もうそろそろ終わってもいいんじゃないか？ いい加減に妖怪ネタもマンネリでしょう。
コミック化か、アニメ化でも狙っているんだろうか。次回作で仕切り直した方が可能性あるんじゃ……。
まあ、次回でイタチさんと真一がくっついて大団円！となるのを信じようか。あとがきの作者のテンションだと第二部スタート！とか言い出しそうだが……。え？ 本当に１００話までやるつもり？
