緑のアルダ〈第2部〉守龍編―緋のウルファ 白のラダ 榎木 洋子 集英社 2006-03 by G-Tools |
【守龍探し一行として、山脈を登るアナンシアたち。しかし、アルダ・ココには、いまだラダの呪いが残っていた。ウルファは彼女を救おうとひとつの決心をするが…】
「火龍さま!」
何事かと皆が、洞窟の奥で寝ていたアルダ・ココに眼をやる。
「いかにも」
腹に響く声とともに、ぬっと龍の頭が入ってきた。
洞窟内に悲鳴と怒号がとんだ。
龍の中の人ワロス
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万物の頂点に君臨する存在なのに、
井戸端会議したり、若者を非難する年寄りとかいたりして。
一匹だけで人前に出てくると崇高な存在感があるのに、
何人かで群れると、とたんに仕草が人間臭くなる。
第二部になってから、龍の人がいっぱい。豪勢で嬉しい。
カートラムなさけぇ
龍に諭されたことで、コーサ国の未来を考え始めたアナ。
そして彼女が決断し打ち明ける想いに、背を向けるカートラム。本当に期待外れですね、この男・・・。
ヨールたんのセリフであるが、確かに初登場の頃のおんぶ抱っこのお姫様だったのが、頼もしくイイ女に成長してきた。
ああ、この軟弱男には、もったいない。
ラダ萎える
前回に続き、ラダが非常にイラ立つ。
やることなすこと悪役としてのカリスマや美学を感じない。
根性の曲がった子供が、そのまま大人になったかのような言動ばっかなんだもんこいつ。アホらしくて相手にしてらんない。
なぜかファンがいるらしいが、さすがに趣味悪いよ。
また微妙な終わり
ウルファはやはり、いつも最後でツメが甘い。
「いい所」というか、「ヤな所」で続いたなー。
あと二巻で完結宣言してくれちゃってますが、次巻でラダとの決着。最終巻で守龍σ・∀・)σゲッツ! な構成なのかな。
守龍を得てからのコーサの復興話も読みたいんだけどね。
今回もそっちのけですが、オベロ思い出してあげて・・・。