ダフロン

2010年03月30日

零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係/西尾維新

4061826824零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 (講談社ノベルス)
講談社 2010-03-25

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「零崎一賊」―それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。死んだ人間みたいな目をした少年と、顔面刺青の殺人鬼。二人の出会いが、そして語られることのなかった京都連続通り魔事件の真相がついに明かされる!零崎人識の動機と、その無惨なる結末は…!?

 殺人鬼の証明問題

 殺人鬼『零崎一賊』の鬼子・零崎人識と彼にまつわる人々との人間関係を描いた人間シリーズ最終章。

 戯言シリーズの第二作目、『クビシメロマンチスト』において起きた京都連続殺人事件を脇役たちの視点から映したお話となっているのだけれど、この事件から『零崎一賊』が初めて世に出てスピンオフが始まっていったというとなにやら感慨深い。読んだのがかなり昔なので本編自体がもはや忘却の彼方。
 ぶっちゃけ、『零崎一賊』って、いーちゃんよりもファンに好かれてるんじゃないかと思いますもん。

 サブタイでは『戯言遣いとの関係』というものの、いーちゃんとの絡みはなく。話のほとんどが本編の裏側で人識とニアミスしていた脇役たちの一人称であり、それも殺人直後の犯人もしくは通りすがりの変人としか描かれていないので、誰がメインなのかよくわかりませんけどね。
 まあこれまでまったく描かれなかった佐々沙咲、江本智恵、木賀峰約、七々見奈波らの内面の一端は窺えましたが、人識の活躍は相当削られていて、ちょっと期待していたものと違ったような。

 複数の視点から捉えた人識の姿だけなく、いーちゃんに対する評も少しずつ語られていますが、みんなして口を揃えて異常者扱いなんですね……。見た目が大変薄気味悪いのはわかるんだけれど、そこまで異常でしたか? あれで結構アホなことばかり考えているお茶目なところもあるんだけどなぁ。
 いーちゃんも人識以上に出てきませんでしたが、久しぶりに俺様ちゃんの姿が拝めたのは嬉しかったなぁ。ゴスロリの潤さんは是非とも挿絵に出して欲しかったのに……。

 事件の動機については一応の納得はできたけれど、その理由はロマンチストにもほどがある。
 ときに、今回の物語を通して人識と一番積極的に絡んでいたのは哀川潤じゃないのかな。
 これが潤さんとも初対面となるわけだし、『人類最強との関係』と題した方が正しかったですね。
 ちなみに同時出版された四部作のうち、最初にこの『戯言遣いとの関係』を読みました。
 刊行順とは違いますが、友人から「戯言」→「出夢」→「双識」→「伊織」の順で薦められたので、とりあえず素直に言われた通り次は「出夢」を読もうかな。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ノベルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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