這いよれ!ニャル子さん 4 (GA文庫) 逢空 万太 ソフトバンククリエイティブ 2010-03-16 by G-Tools |
真尋の母は邪神ハンター!? それとも……!?邪神に襲われ、あわや危機一髪だった真尋を救ったのはクー子でも、ましてやニャル子でもなかった。――その者の名は「八坂頼子」。正真正銘・公明正大・真実一路に真尋の実の母親、その人であったのだ! しかし、彼女の正体は一体……!?
未知なる幻想を夢に求めて
クトゥルフ神話をネタにしたボーイ・ミーツ・邪神(ガール)なラブ(クラフト)コメディ。
ここにきてBLルートも開拓か。いつもながらネタが旧支配者である。つまり神だけど、死後(死語)。
よく「イドモスバーガー」とか、クトゥルフギャグが尽きないですねぇ。ニャル子が懲りずにボケを仕掛けては真尋にフォークで刺されるというお約束の掛け合いに、オチを先読みするという新技が。
ニャル子の扱いにもすっかり馴れてきましたが、前巻と比べるとまたツンに戻っちまいましたね。何気に一番真尋の好感度を稼いでいるのはシャンタッ君なんじゃないだろうか。このキモさが癒される。
ニャル子やクー子だけでも十分にうっとおしいのに息子を溺愛してやまない母親の登場、さらには妙に真尋に懐いてしまったハス太まで現れ、ますますカオスっぷりに拍車がかかっている。
バカバカしい母親の設定に伏線を深読みしていたら、輪をかけてしょーもない真相が。読み手の予想の斜め下を余裕でカッっ飛んでいく悪ノリの展開力にはつくづく飽きれさせられるなぁ。
巻を重ねるごとにストーリーに下らなさが増していくその方向性はむしろ望むところである。
っていうか、ネタの幅が年代を遡って広いな! 実は元ネタリストを作ろうとリストアップしながら読んでいたのですが、半分もわからなかったので断念しました。古すぎですよもう……。
ニャル子の仮想年齢がどんどん上方修正されていく。オッサン限定で釣って本当に何が楽しいのやら。
子供の時分にもPCエンジンとメガドラを見たこともない私が挑戦するのは流石に無謀だった。
なんというか読む度に謎の無力感と虚無感が襲ってくるんですが、SAN値の残りあとどれくらいだろう。
レギュラー化の決まったハス太くんには、次回、是非とも女装をと期待するのは正常かね?
マトモな要素においての期待は裏切られるとわかっているので始めからしない程度には健常だ。
そのうち作者のネタが尽きていくと同時にメタになっていくんだろうなという不安でいっぱいです。
ところで『這いよる!ニャルアニ』を見たんですが、本編以上に下らなかったですね。必見です。
もうすぐ4月から『這いよる!ニャルらじ』もネット配信されるそうなので、こちらも聞かないと。本当にニャル子さん流行ってるなぁ。