![]() | (角川スニーカー文庫) 十文字青 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-02-01 by G-Tools |
自らを「影の大統領」とよぶ少女、大良権有華央!有華央は、景敦、千夜子、メルカを、とあるシェルターに連れて行く。そこには、千五百年前の石棺があった!皆が見守る中、大良権家特製の人型ロボが石棺をバラバラにすると、中から全裸女性姿の青い謎の生き物(?)が現れ…!
これはオカルトですか? いいえ、エロスです
頭が悪い空耳娘とオカルト熱愛娘とグータラ霊能少年のゆるゆるオカルトコメディ。
シリアスよりもまったりエロくて、ヘンテコなキャラたちがわいわい賑やかにしてる光景が楽しい。
古代の石棺から出現した生物兵器と対決したり、幼い頃の思い出探しに出かけたり、怪しげな霊感商法詐欺を暴いたり、いろいろやってるけれど相変わらず男性読者へのサービス精神が旺盛ですね。
景敦がもうムッツリを廃業してオープンスケベになってきたんだけど、まあ男ならば目の前に肌色があればついそちらに視線がいってしまうのも仕方ない……のか?
学校内でクルピナに下着を溶かされてノーパン授業を強いられるメルカさんが可愛かったですね。
周囲に悟られないように表面はいつも通りに高圧的な態度をとりながらも、内心ではいつバレるかハラハラ、ドキドキと羞恥に耐える姿が、なんというか、大変そそりますなあ!
うっかり天然娘の方は無防備すぎて逆に張り合いがないというか、むしろ和んでしまう。
エロツールを一周しちゃった景敦の感慨は自分も覚えがありすぎて身につまされるなぁ。
エロゲやエロDVDの片手間に因縁だか宿命だかの相手の手掛かり探しって優先順位そんなかよ。
疑惑を感じたとある新興宗教の調査に向かった先でも、女子更衣室を覗いたり、露出度の多い女の子ばかりガン見したり、主人公なのにどこまで悲しい習性をしてるんだよお前は……。
自分も景敦を非難できるほど聖人君子ではないが、ここまであからさまだとさすがに引くわぁ。
現役女子高生の巨乳ポロリもいいけど、望むならばミポルや有華央みたいなつるぺたロリもね!
読む前はミポルに期待したのに出番なしだなんて、一体どういうことなんですかううう……(泣)
カオス風味なエロコメディですが、最後にはきっちり締めているし、大筋ではストーリーも進展しているようだし、このシリーズはこれでいいんじゃないか?
なんだか次第に混乱してきてこの作品とどう向き合えばいいのかわからなくなってきた感があるけど。