![]() | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈5〉 (電撃文庫) 伏見つかさ アスキーメディアワークス 2010-01-10 by G-Tools |
平穏な高校生活を謳歌する俺のもとに、奇妙な後輩が現れる。俺は、黒猫の人間としての仮初めの名を知り、より深い“絆”を築いていくことになる。“妹”と“親友”。ともに大きなものを失った二人は、数多の思想が渦巻く校内で、“魔眼遣い”の少女と対峙する。“日常”と“非日常”が交差するとき、物語は始まる。
開発者のみぞ知るセカイ
ティーンモデルで陸上部エースで優等生の人生勝ち組な妹とごく平凡な兄のオタクライフコメディ。
桐乃がいなくなって、学校でも放課後でも京介にべったりな黒猫が可愛い。
入学早々、クラスに馴染めず孤立しかける黒猫を見かねた京介により押し込まれたゲーム研究会で、ゲーム制作を通して本音で語れる友人を得る黒猫の成長ぶりがよかった。
いつもの毒舌を吐きつつも京介に対する黒猫のデレっぷりがたまりませんなぁ!
でも、こんなに可愛い後輩に慕われているのに、京介の本命はあやせなんですよね。
あやせ好きすぎだろう京介……、ラブリーマイエンジェルあやせたんとか、キモすぎる……。
下級生にエロゲー作らせたり、何故こんなに変態化してるのかと( ゚д゚)ポカーンとしちゃいましたよ。
ああ、やっぱり桐乃のいない寂しさのあまりについに頭がおかしくなっちゃったのかな……。
ヒロインとの会話中、選択肢がポップアップしてくるエロゲービジョンがやばい。このエロゲ脳め。
しかし、暴走ぶりでは新キャラの瀬菜は桐乃や黒猫を越える逸材でした。
なんだかんだ理屈をこねても結局瀬菜自身もBL妄想だだ漏れの典型的な腐女子じゃないのかと。
瀬菜と黒猫の企画したゲームも一部のユーザー層を狙えばバカウケなんだろうな。クソゲーはクソゲーでも、完全に反響がないよりも話題になるほど突き抜けたクソゲーならいいじゃないですか。
酷評に青筋立てている瀬菜や黒猫ですが、ラノベ酷評家の立場から言わせてもらえば、批判やクレームによってクリエイターが改善を繰り返し、よりよい作品を生み出してくれることを期待してるんですよ。
別にこちらも作り手を見下してバッシングしてるわけじゃ……ないとも言い切れないね。サーセンw
二人のゲームにかける熱意と執念だけはユーザーに伝わったんじゃないかと思います。
ゲームも無事に完成して、あとは黒猫エンディングを見るだけだったのに、どこで選択肢間違った!
桐乃からのメールがなければ、告白イベントが発生したのに! いまさら桐乃の居場所はねぇよ!
最後の最後でまさかの出戻り。なんだかエピローグで急展開を詰めすぎたような気もするなぁ。
黒猫と瀬名が京介の学校生活に登場したことで、これまでアキバや部屋ばかりだった物語の舞台が学校にシフトしていった感じでしたね。
男子部員も面白いし、次巻もゲーム研究会の方をクローズアップしていってくれるといいんだけど。
だが、地味子のターンはいらない。赤城兄妹や沙織のターンをもっと増やせばいいと思うよぉ。