![]() | 放課後の魔術師 (6)ミスティック・トリップ (角川スニーカー文庫) 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-01-01 by G-Tools |
秋を迎え、遙たちはイギリスに修学旅行へ向かう。気分が開放的になる海外旅行なので、安芸との嬉し恥ずかしなハプニングに期待し心躍らせる遙だったが、イギリスは《完結した円環》の本拠地であり、ふたりを巡る暗躍がすでに始まっていた!
陰謀蠢く霧の街へ
同い年の女子高生と教師カップルが繰り広げる放課後マジカルストーリー。
安芸と遥もますますお似合いのカップルになってきて、すっかり惚気られましたね。
修学旅行でイギリスへとやってきて、楽しい滞在になるかと思いきや安芸と斎条の師匠が登場したり、《円環》の内部抗争に巻き込まれたりと急展開に次ぐ急展開に目が離せませんでした。
ってか、5巻との間にいろいろありすぎw 先にそっちを短編集で出すべきだったんじゃないかな。
しかし、ベルも大概世間知らずでしたが、あの師匠はまさに常識外れだなぁ。
外見から性格までやることなすことエキセントリックですが根はいい人だと思うよ。
あの姉がいてこの師匠に育てられたのなら、安芸が朴念仁になってしまったのも少し納得。
《紅》の事情を師匠や《円環》の上層部も知っていたとなると、遥を論理魔術の世界に巻き込んだ責任を安芸がことさら感じる必要はないような気がする。
むしろ《円環》は《鴉》対策の不始末を毎度尻拭いしてもらってる安芸に恩を感じてもいいくらいだ。
それなのに瀕死の安芸に対してのあの扱いは酷い。《鴉》よりも《円環》の方が陰険に思えてくる。
《蒼》の次期当主なのにいつもハブられていないか安芸。イドのこともあるし、他の《血族》の間では肩身が狭いんだろうか。独善的な《円環》の支配に若者たちがどう抗っていくのかが見物ですね。
初の上下巻でしたが、衝撃的ラストで終わってるので非常に続きが待ち遠しい。妹様の出陣に期待。
ときに作中で女の子たちがプレイしているペンギンのボードゲームは、『HEY! THAT'S MY FISH!』かな。毎回どんなボドゲが登場するか楽しみです。
そういえば、作者の土屋つかささんと去年の暮れにリッパーさん主催のボドゲ会でお会いしました。
名刺まで貰ってしまって恐縮です。いくつかゲームをご一緒しましたが、空気を読まずに勝利してしまいサーセンw 『アラカルト』面白かったです。是非、また卓を囲みましょう。
当日のボドゲ会のレポート:
土屋つかさの今か無しか
ラ管連TCG部の日記