![]() | ダンタリアンの書架4 (角川スニーカー文庫) 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-01-01 by G-Tools |
郊外の寄宿学校に招かれたダリアンとヒューイ。上流階級の令嬢が集まる女子校で、“幻書”を探す二人は、中等部五年のジェシカと出会う。ジェシカの狙いは、学園に“幻書”を持ち込んだ、連続猟奇殺人犯ディフリングを見つけ出すこと。学園で相次ぐ神隠し事件、その被害者の一人はジェシカの親友だった。
そこには喜びも悲しみもすべてが詰まっている
人の欲望に応え、不思議な力を発揮する悪魔の本が巻き起こす事件を追う少女と青年の物語。
◆第一話 間隙の書
女子校に潜伏する幻書を持った殺人鬼のお話。
相変わらず罵倒と毒舌の尽きないダリアンが可愛いですが、そんな口の悪いダリアンに真っ向から食ってかかるジェシカも可愛いですね。というか、大根大根言うからすっかり大根のイメージがw
犯人を捕まえるためにダリアンが仕掛けた罠は、読姫ならではの荒業だけれど、ただ隠れられないようにするだけだったら扉に鍵でも締めればそれで済むんじゃないかとも。
ヒューイと思わぬ繋がりのできた大根娘の再登場が楽しみです。
◆第二話 幻曲
誰にも演奏不可能と言われる楽譜を弾く演奏者のお話。
難解な曲であるというよりも、弾いている演奏者自身にも影響が出てしまうだろうから、そもそも人間には困難なんだろう。過去に演奏に挑んだ人もそれで精神を病んでしまったんでしょうね。
人の心を惑わせる幻曲とはいえ、音楽は魂が籠ってはじめて音楽たりえるとも言いますし、最初からクリスタベルには心と魂があったんじゃないかと思います。
◆第三話 連理の書
所有者同士を結びつける幻書を手に入れたアルマンの話。
幻書の力で恋人を手に入れたくせに自慢げなアルマンがウザすぎる! リア充爆発しろ!
しかし、やっぱりうまい話には落とし穴がつきもの、ですよねーw
アルマン側には変化がないということは、彼女がヤンデレなのは幻書のせいではなく元からでしょう。
彼女に問題があったというよりは、アルマンに相手の内面を受け入れる器量がないだけな気がする。恋人が実はヤンデレだったとか美味しい展開だろう、逆に。
◆断章1 催眠の書
いつもながら秀逸なオチでした。自分の望むままにリアリティ溢れる妄想を見れて使用するにもペナルティがないとしたら、意外と有益な本なんじゃないかな。エロ的な方面で。
◆第四話 調香師
特殊な香水を調合する女調香師のお話。
うーん、切ないいい話だとは思うんだけど、なんというか第二話と被るような気がする。
あれだけ様々な効能があるとなると、もはや香水というよりは魔法薬ですね。
香りを嗅いだダリアンはどんな記憶を思い出したんでしょうか、もし嘘をついていないとしたら、ヒューイと一緒にいる現在が一番幸せっていうことなのかな。
◆断章2 屋敷妖精の受難
うちの本棚も整理してくださ……どこへいく。
◆第五話 幻書泥棒
幻書を盗む怪盗と焚書官のお話。
ハルが予想外に冴えていた。文字も読めない単純バカだと思っていました。
個別シナリオに分かれているのもいいですが、ヒューイとの絡みもまた見たいですね。
さらに幻書泥棒が主人公の話とかもあれば世界観がより広がって面白くなっていくんじゃないかなとスピンオフを期待したいです。


