ダフロン

2009年12月01日

まよチキ!/あさのハジメ

4840130841まよチキ! (MF文庫J)

メディアファクトリー 2009-11-21

by G-Tools

クラスメイトの涼月奏に執事として仕えている美少年・近衛スバル。ふとした事故により、俺はスバルの秘密を知ってしまう。こいつ女の子だったのか!?女の子であることがバレると執事を辞めなくてはいけないらしい。そんな中、奏はスバルの秘密を守ることと引き替えに、ある協力を俺に申し出てくるが

 君のそばにいるために

 女性に触れられると鼻血を噴いて失神する女性恐怖症の主人公と男装執事少女の学園ラブコメディ。

 あくまでもありふれた設定の範疇でありながら、雪ダルマ式に展開していく話の広げ方が上手かった。
 クラスメイトのお嬢様・涼月奏に仕える美少年執事・近衛スバルが女の子だと知ってしまった主人公・ジローが、秘密を黙っている代わりに女性恐怖症を治してやると持ちかけられ(脅され?)、彼女らと交流を深めていくのですが、女子と知ってしまったスバルにドキドキしたり、実はドSな奏に翻弄される様に盛大にニヤニヤした。

 秘密を隠さなくてはいけなかったがために、これまで友人を作れなかったものだから、ジローとの距離感がわからずに時たますごい無防備になるスバルが可愛いなぁもう。
 凛々しいようで生真面目すぎてどこか抜けているスバルの姿が愛らしくてたまらない。
 これだけ可愛ければ別に女子じゃなかったとしてもいいと思ってしまいます。マジで。

 急に親密になったジローとスバルの仲を勘ぐって、周囲や妹からもBL疑惑が飛び出してくるのに笑った。それを誤魔化すために面白がってジローの恋人宣言までしてさらに状況をややこしくする奏は本当に性格が悪いですね。だがそこがいいです、お嬢様。
 そこから妹までもがスバルに惚れてしまったりと、ややこしさが増していく展開がとても楽しかった。

 終盤のシリアス展開は事件のカラクリが早々に読めてしまったせいで尻つぼみ感がなんとも言えないのだけれども、やられても何度も立ち上がるジローやジローのために弱点を克服して窮地に現れるスバルは普通に格好良かった。
 あとがきを読んでやっとタイトルの意味がわかったのだけれど、チキンチキンと言われ続けているジローはとくにそれほど弱虫ではないよな。4文字に略すのが今のラノベの流行りとはいえ、無理に縮めるよりは元のタイトルの方が良かったと思うけれど。

 まあ男装という設定がイマイチ活かしきれなかったところはありますが、気楽にラブコメを読みたい人にはおすすめ。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | MF文庫J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まよチキすごく感動しました!ついつい泣いてしまったことも・・・

また、読んでると、笑いが止まりませんw
ずっとにやにや状態ですww
これを読まなかったら人生の半分は損してるといえる作品です!!
これからも頑張ってください!
Posted by どこかの会長 at 2011年03月22日 23:26
>>どこかの会長さん
ですよねー笑えますよねー泣き……はしないかな、うん。
健気なスバル様が可愛いのは勿論なのですが、奏お嬢様のドSっぷりもゾクゾクきてダブルで美味しい作品だと思います。
これでデビュー作としては文句ない出来かと。
いい作品ですよねーアニメ化に期待してます。

コメントありがとうございました。
Posted by 愛咲優詩 at 2011年03月26日 00:49
まよチキいいですよね
今はアニメになって人気も出てきたのでこれからも期待できるラノベだと思っていますヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!
Posted by まよチキファン at 2011年07月16日 18:20
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