ダフロン

2009年11月22日

このライトノベルがすごい! 2010

479667490Xこのライトノベルがすごい! 2010
「このライトノベルがすごい!」編集部
宝島社 2009-11-21

by G-Tools


■2009年度ランキングBEST10■

1位/バカとテストと召還獣
2位/「化物語」シリーズ
3位/「文学少女」シリーズ
4位/とらドラ!
5位/「生徒会の一存」シリーズ
6位/黄昏色の詠使い
7位/嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
8位/ベン・トー
9位/とある魔術の禁書目録
10位/蒼穹のカルマ



 去年と順位が少し入れ替わっただけで、顔ぶれはあんまり変わりませんね。

 1位の『バカとテストと召還獣』は、デビューしたての2008年に8位にランクインし、2009年に3位、そしてついに今年で1位と理想の出世コースを歩みました。
 票数を分析すると2008年は[協力者]による猛プッシュがあり、そこからシリーズを重ねていくうちに[モニター]や[HP]での支持を集めていった様子。逆に今年は[協力者]の票が入らなかったみたい。
 相変わらず、キャラクター部門でも男性1位・女性7位と性別不詳っぷりを発揮している「木下秀吉」。彼(彼女?)がいる限り、姫路さんや美波のランクインはないんだろうなぁ。

 1〜10位までを眺めてみると、ギャグコメ・ラブコメ勢が強い印象を受けます。
 純愛ラブ路線やアクション路線の人気はやや下火になってしまいましたかね。
 笑い重視で低年齢層に受け入れやすいこういうタイプが本来のライトノベルらしいか。
 読者層の年齢も幅広くなってきた今、どんな年代も狙える作品作りがヒットへの道なのかも。

 新人勢の活躍を見てみると、なんとダントツは『蒼穹のカルマ』という意外な結果が。
 『蒼穹のカルマ』も30位までには入ると思っていたのですが、まさかこんなに上位だとは。
 てっきり新人1位は『ソードアートオンライン』で、次点は『ロウきゅーぶ!』で決まりだとばかり……。
 「目利きが選ぶ注目作家」のコーナーでも、みなさん川原礫の名前を多く上げていますし。
 純粋な売り上げだったら、インタビューでも作者本人が言っているように他の作品の方が高いんでしょうね。[HP]からの投票が強かったのかな。いやはや、この展開は読めなかった。

 その他、今回は伸び悩みましたが、個人的に今後の人気に注目しているのは『這い寄れニャル子さん』の逢空 万太、『サクラダリセット』の河野裕でしょうか。
 最近、新城カズマの『15×24』が評判ですが、どうしても成田良悟の劣化版みたいな……。
 評判といえば、Twitterを利用した作品宣伝で『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の桐乃と黒猫のコンビの「逆書評」が一躍話題になりましたね。実際は桐乃と黒猫のフリーダムトークショーになっていますが……。ちなみに「ラノベ365日」はもう4、5回くらい桐乃と黒猫の槍玉に挙げられているぜヒャッハァ!!

 Twitterを利用している作家が増えてきたという話が最後の方のコラムにありますが、実はこのブログでも記事にしようかと、検索してピックアップしている最中です。そのうち作者とIDのリストを晒します。

 今年もよい出来でした。そういえば例年と比べて[HP]アンケートでの投票数が400人くらい激減していますが、やはり投票期間を短縮したせいなのかな。開始日も早かったし。
 この間、編集ライターの方と会話する機会があったのでその辺りのスケジュールを変更した理由を尋ねてみたんですが、「適当です」と返されました。なん…だと……!?

 編集にたずさわった方々、お疲れ様でした&ありがとうございました。

 来年もよろしく!



posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | ラノベ評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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