ダフロン

2009年10月24日

ラ・のべつまくなし/壱月龍一

4094511679ラ・のべつまくなし (ガガガ文庫)

小学館 2009-10-20

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純文学を志すも、ラノベ作家としてデビューしてしまった青年・矢文学。しかし原稿が書けない!気晴らしに、通い慣れた図書館に向かったブンガクは、そこで出会った少女・明日葉に一目惚れしてしまう。仲良くなろうとするものの、ブンガクは二次元アレルギー、そして明日葉は腐女子だった・・・・・・。

 一目惚れした彼女は、腐女子でした

 BL系腐女子に恋をしたラノベ作家の純愛系ラブコメディ。

 ちょっとだけ腐女子を見直しました。ブンガクと明日葉の初々しい恋模様が素敵。
 どこのレーベルでもこぞって出しはじめたラノベ作家ものですが、メタなネタは控え目であくまでも本筋はラノベ作家と腐女子の不器用な純愛ストーリーを貫いていました。
 腐女子と非オタの認識力の差から巻き起こる勘違い連発の鈍感カップルっぷりがたまらない。

 ブンガクくんの純文学至上主義は、自分の恥ずかしい過去から目を背けているだけだよなぁ。
 小説の価値は低俗か高尚かではなく、つまらないか面白いかそれのみによって判断すべきかと。
 そもそも現代で純文学と言われている本も、書かれた時代に遡ってみれば低俗な小説扱いされていた歴史があるわけで、何が正道で王道かなんて読者にとってなんの意味もないでしょうよ。

 真面目に悩んでいるブンガクをBL妄想で弄ぶ明日葉は、やはり人として腐っている。
 性格はいい子なんだけど、落ちるところまで落ちていてもはや手がつけられませんね。
 しかし、腐っても女の子。明日葉とのお付き合いを目指して二次元アレルギーを克服すべく努力するブンガクの健気さに泣ける。お前って奴は、無茶しやがって・・・・・・。

 親友との仲を誤解してブンガクの前から消えてしまった明日葉へ「ついったー」を通して呼びかける場面は素晴らしかった。自分が書いて楽しむことよりも誰かに小説を読んでもらいたいと思うこと。生来小説を書くことが好きなブンガクに唯一足りなかったものがそれだと思います。
 まだまだ二人にも障害は多いけれどお互いの情熱や勇気を交換し合えば乗り越えていけるでしょう。
 ところどころお約束でしたが、綺麗にまとまっていてわりと良作だった。続編もあるといいなぁ。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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