ダフロン

2006年02月09日

ウェイズ事件簿/神代創

4812425069ウェイズ事件簿 暗き影は陽の下に
神代 創 山本 ヤマト
竹書房 2006-01-20

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【皮肉屋で愛想知らずな優男レヴァンの営む「なんでも屋」。今日も夫の不審な行動を調査して欲しいと頼まれるが、それが王国を揺るがす禍々しい陰謀へと繋がっていく】

             「 ̄ `ヽ、   ______
             L -‐ '´  ̄ `ヽ- 、   〉
          /           ヽ\ /
        //  /  /      ヽヽ ヽ〈
        ヽ、レ! {  ム-t ハ li 、 i i  }ト、
         ハN | lヽ八l ヽjハVヽ、i j/ l !
         /ハ. l ヽk== , r= 、ノルl lL」
        ヽN、ハ l   ┌‐┐   ゙l ノl l
           ヽトjヽ、 ヽ_ノ   ノ//レ′
    r777777777tノ` ー r ´フ/′
   j´ニゝ        l|ヽ  _/`\
   〈 ‐読みやすいしlト、 /   〃ゝ、
   〈、ネ..         .lF V=="/ イl.
   ト |話の雰囲気が とニヽ二/  l
   ヽ.|l         〈ー-   ! `ヽ.   l
      |l気に入った! lトニ、_ノ     ヾ、!
      |l__________l|   \    ソ

ソードワールドや六門世界に通じる風格を感じる。
周囲を魔力塔によって守られた街に武勇に優れた王。
闇の眷属が潜む暗黒街やエルフが住むエルフ街。
人間と亜人間が当たり前のように暮らしている猥雑さ。

そんな街の片隅で「なんでも屋」を営む主人公の青年レヴ。
盗賊の少女や獣人の女戦士、ダークエルフの鞭使いといった、憎まれ口を叩き合いながらも信頼できる仲間たち。
軽く請け負った事件が、いつしか大きな騒動に繋がっていく。

これぞ様式美だ!

ファンタジーの設定なんて、もはや出し尽くされています。
だからと言って、やたらスケールばかりを広げたり、
変に狙った奇妙キテレツな設定を乱造し続けていると、
本当のファンタジー好き、RPG好きなファンは離れていく。

「お約束」を+にすれ


長く根強く、大多数に親しまれてきた定番と定石。
そのお約束をあくまで順守した上で、さらに覆せるか、
使い古された世界観に、いかに独自の新規性を与えるか。
某御三家レーベルは、そこに心血を注ぐべきなんですよ。

期待度は高いお

いままで変化球の多かった作者・神代ですが、
今回はまさに直球スタンダートなファンタジー。
まだまだ魅力を引き出せそうなレヴと謎を抱えるサディア。
曖昧で不透明な過去が、闇の魔術にどう関わってくるのか。

本当にありがちな設定だが、テンポがよく飽きない。
神代なら、さらに物語を膨らませてくれそうな期待が持てる。
そしてなにより、絵師・山本ヤマトの挿絵が(・∀・)イイ!!
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 竹書房ゼータ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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[神代創] ウェイズ事件簿 暗き影は陽の下に
Excerpt: 「よろず引き受けます」 何でも屋を営むレヴァン・ウェイズだが、若く優男な見かけのせいで頼りになると思われないようで、持ち込まれるのは浮気調査ばかり。 今日もまた夫の不審な行動を調査してほしいという依頼..
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Tracked: 2006-02-16 08:53