ウェイズ事件簿 暗き影は陽の下に 神代 創 山本 ヤマト 竹書房 2006-01-20 by G-Tools |
【皮肉屋で愛想知らずな優男レヴァンの営む「なんでも屋」。今日も夫の不審な行動を調査して欲しいと頼まれるが、それが王国を揺るがす禍々しい陰謀へと繋がっていく】
「 ̄ `ヽ、 ______
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ヽN、ハ l ┌‐┐ ゙l ノl l
ヽトjヽ、 ヽ_ノ ノ//レ′
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|l気に入った! lトニ、_ノ ヾ、!
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ソードワールドや六門世界に通じる風格を感じる。
周囲を魔力塔によって守られた街に武勇に優れた王。
闇の眷属が潜む暗黒街やエルフが住むエルフ街。
人間と亜人間が当たり前のように暮らしている猥雑さ。
そんな街の片隅で「なんでも屋」を営む主人公の青年レヴ。
盗賊の少女や獣人の女戦士、ダークエルフの鞭使いといった、憎まれ口を叩き合いながらも信頼できる仲間たち。
軽く請け負った事件が、いつしか大きな騒動に繋がっていく。
これぞ様式美だ!
ファンタジーの設定なんて、もはや出し尽くされています。
だからと言って、やたらスケールばかりを広げたり、
変に狙った奇妙キテレツな設定を乱造し続けていると、
本当のファンタジー好き、RPG好きなファンは離れていく。
「お約束」を+にすれ
長く根強く、大多数に親しまれてきた定番と定石。
そのお約束をあくまで順守した上で、さらに覆せるか、
使い古された世界観に、いかに独自の新規性を与えるか。
某御三家レーベルは、そこに心血を注ぐべきなんですよ。
期待度は高いお
いままで変化球の多かった作者・神代ですが、
今回はまさに直球スタンダートなファンタジー。
まだまだ魅力を引き出せそうなレヴと謎を抱えるサディア。
曖昧で不透明な過去が、闇の魔術にどう関わってくるのか。
本当にありがちな設定だが、テンポがよく飽きない。
神代なら、さらに物語を膨らませてくれそうな期待が持てる。
そしてなにより、絵師・山本ヤマトの挿絵が(・∀・)イイ!!
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