放課後の魔術師 (5)スパイラル・メッセージ (角川スニーカー文庫 208-5) 角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-10-01 by G-Tools |
再び《円環》の《査問》を受けることになった遙。しかしその直前、安芸が女子生徒からラブレターを受け取るシーンを目撃する。戸惑いと不安のなか、《査問》を受ける遙は、魔術を暴走させてしまう!
女の子だから、恋はいつだって大暴走
同い年の女子高生と教師カップルが贈る放課後マジカルストーリー。
ボドゲとメイド喫茶の夢のコラボ! ボドゲにハマるクラスメイト達の輪に私も入りたい。
安芸が女生徒からラブレターを渡されている現場を目撃してしまって、動揺のあまり空回りする遥がいかにも恋する女の子の気持ちに溢れていて素敵でした。
そして相変わらず女心のわからない安芸の朴念仁っぷりにヤレヤレですねぇ。
自分自身のことをまったく話してくれない安芸に、自分は信用されていないんじゃないかと思い悩む遥の不安も理解できるんですが、単純にイドや≪鴉≫との問題にこれ以上巻き込まないように気遣って黙っているんでしょう。他人には知られたくないことや後悔していることも当然あるだろうし、なにより大切に思っている女の子ほど、危険から遠ざけておきたいと考えるのが男の心理だと思う。
まあ遥は安芸の事情に首を突っ込む気満々ですが、その辺りのすれ違いが今後溝を生まないかが心配。
≪人形≫である香音にも諌められて、安芸はますます女性陣に頭が上がらなくなるんじゃない?
安芸や斎条が秘密にしている2年前の事件を探り始めるベルと遥だけれど、遥の過去にも見過ごせない重要な真実が隠されているようですね。能力のリミッターは両親の仕業か? 遥の記憶力のことも何か関係していそうだなぁ。
追い詰められた状況下、捨て身で敵前に飛び込む遥の度胸も凄かったが、姉の信頼に瞬時に応える仄香の連携プレーが素晴らしかった。本当にいい姉妹だよなぁ。
ジェシカシステムの誕生の経緯もちょっぴり明かされたわけですが、非常にグレーゾーンな代物だったのね・・・・・・。う〜ん、≪鴉≫よりも≪円環≫の方が油断ならない相手に思えてきた。
システムの根幹に関わる重要参考人を、みすみす≪円環≫に引き渡してしまうのは危険なんじゃないかなと思ったり。伊代の覚醒についても≪円環≫に主導権を握られてしまうしなぁ。
次は2年前の事件の真相が描かれるイギリス修学旅行編だそうだけど、あれ? 学園祭編や体育祭編はないの!? いつか短編集での再録をお願いしたい。
ちなみに作中に登場するゲームは、『鍵の壊れた部屋で見る夢』のリッパーさんが推理なさっています。表紙のトレイ上まで見破っているよこの人すごい。
ボドゲ繋がりということで、紹介させて頂きますが、最近友人(@okiyama)とTCG部を立ち上げてブログを始めました。
『ドミニオン』や『幻想の宴』関係の戦略・戦術考察や、オフのレポートなどを更新していく予定です。
TCGに興味のある方は、どうかよろしく。入部希望もよかとですよ。ドミニオン面白いよドミニオン。
ラ管連TCG部の日記
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