ダフロン

2009年10月06日

R-15 こんにちは、ぼくの初恋/伏見ひろゆき

4044747024R-15 こんにちは、ぼくの初恋 (角川スニーカー文庫 217-2)
角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-10-01

by G-Tools

芥川丈途は天才エロ小説家である! 先輩に頼まれ、クラスメイトの鳴唐吹音でエロを書こうとしたら、書けない。なぜだっ! と苦悩する丈途だが、一番大切なものを賭けての「才能テスト」への強制参加が決まり!?

 真の天才に越えられない壁はない!

 15歳のポルノ作家の少年と面白愉快な天才だらけの生徒たちが繰り広げる学園ポルノグラフィー。

 丈途がっつきすぎだろ。エロ妄想がだだ漏れでなにこれえろい。
 悪辣な先輩たちの企画により、またもや難題に挑むことになった丈途たち一年生。今回は一人一人が別の課題に立ち向かう、いわば自分との戦いですね。
 丈途に果敢にアタックしてくる謡江の猛攻にドッキドキでした。もう丈途は吹音から謡江に乗り換えることを真剣に考えてもいいと思う。

 ポルノ作家のはずが、何故かやってることはスポコン。ドラグレスク(三回転半宙返り)って、モヤシっ子の素人がちょっと練習しただけでホイホイできるもんじゃねーぞ!
 この『才能テスト』の真意はなんでしょうね。校長が言うように「壁を乗り越えるための予行演習」というのが確かに主目的ではあるでしょうが、どんな才能も努力なくしては大成し得ないということやお互いの才能を尊重しあう精神みたいなものも身に付いたんじゃないかと思います。
 まあ先輩たちは完全に私利私欲で動いてましたけどね。ここの先輩たちは、本当に酷いな!

 牡丹先輩に狙われている吹音の貞操を守るため、特訓中の丈途や蘭、来夏、成子(成樹)が団結して牡丹先輩の気をそらそうとするんだけど、いつも丈途の描いたシナリオ通りにいかないというのは、やっぱり現実はエロい妄想ほど都合良くはならないということなんだよ。
 というか、純真無垢な吹音に対し邪念を抱いているのは丈途や蘭たちも同じじゃんか!
 吹音と謡江にあれだけ高く評価されているのに自重しない丈途は少し罪悪感を覚えたほうがいい。

 いつも一生懸命な吹音の姿を見て自分を恥じ入り、丈途が本気の努力を始めるところまではよかったのに、蘭と成子が怪しげな開発に着手してからどこか方向性がズレていってしまったような。
 せっかく見直していたのに、あの小悪党は見事に裏切りやがりましたしね。
 なにもあそこでアクション要素を取り入れなくともよかったのに、この話にバトルシーンはいらない。

 相手の心を思いやるということを掴みかけてきた丈途、再び仲直りした吹音に宣戦布告した謡江の三者の動向も気になりますが、次回のメインは律なのか・・・・・・。
 それにしてもこの学園は百合とBLが多すぎである。いつから変態は天才の同義語になったのか。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

『R-15 こんにちは、ぼくの初恋』(2巻)の感想レビュー(ライトノベル)
Excerpt: 角川スニーカー文庫のラノベ、『R-15 こんにちは、ぼくの初恋』(伏見ひろゆき先生原作、藤真拓哉先生イラスト)が発売中です。 2巻目に当たる本作の表紙は、性格的にも見た目的に如何にもヒロイン!といっ..
Weblog: gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)
Tracked: 2009-10-14 12:53
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。