ダフロン

2009年09月25日

影執事マルクの迷走/手島史詞

4829134488影執事マルクの迷走 (富士見ファンタジア文庫)
富士見書房 2009-09-19

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依然として不安定なエルミナの心は、<精杯の姫>のために用意された世界を彷徨いはじめる。賑やかになる屋敷、秘密と願い、そのはじまりへ。巻き戻される愛しい時間の中で、エルミナはある「場所」へと辿り着く--

 お嬢様と使用人の愛しき日々

 契約者と呼ばれる特殊能力を持った使用人たちとお嬢様のファンタジー。今回は短編集。

◆プロローグ
 ジェノバおもしろす。知らないうちにベットに潜り込まれていたカナメの過敏すぎる反応がいいです。
 そして存在感が無さすぎるオウマ君、マルクにうまく丸めこまれているけれど、キャラの中でいまだに顔がないけれど、強く強く生きてくれ。

◆瑠璃猫の求める羽衣は
 カナメとマルクがデート! と思いきや、エルミナやアイシャもついてきちゃった。
 婦女子のスカートの下には何かと詳しいマルクも女心には疎い。朴念仁なマルクへの女性陣からの容赦ないツッコミは当然の罰ですね。
 しかし、油断したところでクリティカルな一撃をかますあたり、天然タラシめ。

◆災厄は日常の隣に
 お屋敷の日常。なにも事件が起こらなくとも、お屋敷内は刺激で満ちている。
 平凡な日常を過ごしているだけなのに、キャラの個性がよく表れていて飽きない。
 チェスと将棋を組み合わせたようなルールの戦盤(シャオプラッツ)は、ちょっとやってみたいかも。
 素直にカナメの暇潰しに付き合っていればよかったのに、欲目を出して賭け事なんか持ち掛けるから大損するんだよ、マルク。

◆灰と共に散りぬ
 エルミナ、アイシャと古本屋へお買い物。
 街に出ると必ず騒動に巻き込まれてますが、マルクの本当の代償は「不運」じゃないのかしら。
 余計な考えを起こす度につくづく裏目に出る奴ですね。

◆暗闇に潜むものは
 マルクが酒蔵の管理を頼まれる。
 執事(バトラー)ってそういう意味なんだへーってなカンジです。酒類の他に食器も管理するらしい。ああ、だからマルクの武器は食器ナイフなのかしら。というか、いい加減に普通のナイフ使いませんか?

◆そして、揺り篭は落ちる
 過去にやってきたエルミナが幼いマルクと出会う。
 屋敷で出会う前のマルクは本当に不良少年だなぁ。でもそうでもなきゃ生きられないよね。
 初めて契約者として目覚め、さりげなくジェノバとの出会いにも続くのか。

◆エピローグ
 キスきた! これで勝つる!


 いやぁ、ラブ要素全開で盛大にニヤニヤして大満足であった。
 次回、最終回か。眠り姫編と限定しているのは、シリーズとしてはまだまだ続けられるということかな。
 思えば、1巻から2、3か月置きにいい刊行ペースで続いていますし、ついには漫画化ですか、富士見ファンタジアの新人の中では、かなり売れっ子なんじゃないかしら。シリーズとしても、作者としても今後の活躍に期待。

 最後に一言。カナメの顔についているのは、たくあんではなく蕪らしい。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(1) | 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この作家の処女作は、沙の園に詩ってだとおもいましたが?
Posted by まんがづけ at 2009年09月30日 19:14
私もそうだと記憶していますが???

デビューして5年も経っていなくて、やっと1本シリーズが安定してきているくらいのは、ライトノベルではまだまだ新人ですよ?
Posted by 愛咲優詩 at 2009年09月30日 22:27
駆け出しと、新人は別ものですよ。日本語は、大切に。
Posted by まんがづけ at 2009年10月05日 20:30
その通りでした。申し訳ありません。
Posted by 愛咲優詩 at 2009年10月05日 22:51
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Tracked: 2009-09-28 04:48