ダフロン

2009年09月24日

1×10 藤宮十貴子は懐かない/鈴木大輔

48291344531×10 藤宮十貴子は懐かない (富士見ファンタジア文庫)
富士見書房 2009-09-19

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無気力なダメ人間の高校生・一条天馬は、ある日瀕死の重傷を負う。そこを後輩で自称魔法使いの美少女・藤宮十貴子に助けられ、九死に一生を得る。その日から、天馬と十貴子の奇妙奇天烈な運命共同体ライフが始まった

 諦めないかぎり、きっと夢は叶う

 かつて神童と呼ばれていた少年と世界一の魔法使いを目指す少女のラブコメディ。

 ツンデレ成分1000%! ただし、ツンデレなのはヒロインではなく主人公。みたいな!
 瀕死の重傷から救われたものの、理由も言わずに家でも学校でも一緒にいようとする十貴子のせいで周囲の注目を浴びるようになり、地味で平凡なキャラを保つために奔走する天馬が可笑しかった。
 夢を捨てて自分から逃げ続けてきた彼が、ちょっとだけ本気に目覚める。よい人間再生ドラマでした。

 幼い頃には運動も成績もズバ抜けた神童だったが、現在はごく普通の高校生の天馬。
 しかし、その身体能力には驚かされるばかり。ぼけっとしているようで妙に勘も鋭くて頭も回る。腐っても天才は天才ということか。今も努力を続けていたら、どんなスーパーマンになっていたのだろう。
 あえて実力を隠そうとする彼に、昔を知る友人が惜しむ気持ちもわかります。

 すでに夢を不可能として諦めてしまった天馬にとって、『世界一の魔法使い』という基準もハッキリとしない夢を追い続ける十貴子は、側で見ていてさぞかしもどかしいだろうな。
 夢に向かって走り続けなければならない苦しみを知っている天馬だからこそ、自分を助けた所為でその夢から遠ざけてしまったことがなにより歯痒いんでしょうね。

 本気を出すことをあれだけ嫌がっていたのに、十貴子の危機に颯爽と現れパワー全開で強敵に立ち向かうんだから、天馬こそ立派なツンデレだと思う。
 天馬には言えない秘密を抱えているせいで、ツンツンしてしまうけれども、ときおり見せる優しさやドジっこな一面を垣間見せる十貴子の姿もいじらしいですね。

 まあ同棲を強いる必要性や「私はあなたの犬」発言の意図がわかりませんが、ベタなラブコメ設定ながらも人物像が興味深かった。運命共同体となった二人の夢は、果たして叶うのか。次巻に期待。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2009-09-28 04:48