じんじゃえ-る! (HJ文庫) 原中三十四 ホビージャパン 2009-09-01 by G-Tools |
幼馴染みに恋心を抱きながらも、なかなか告白できない高校生・剣児。毎日神社でライバルが近づかないように神頼みするのがせいいっぱい。そんな剣児の前に少女神様・春奈が降臨!!たった一人の信者である剣児を応援しにきたという春奈だったが、やがて事態は思わぬ方向に…!?
新米女神の信者たち
片思いに悩む高校生と新米女神様が巻き起こす、御利益満点(?)ラブ・コメディ。
ああ、これはなんとも甘酸っぱい。主人公×幼馴染×神様の三角関係ものです。
幼馴染の琴崎かえでに片思いしながらも、なかなか告白する勇気が出せない主人公・剣児の葛藤がすごく伝わってきて、やるせないもやもや感に胸がいっぱいになる。
かえでを前にすると意識してしまって平静でいられない胸の内なんかは、非常に親しみを覚えるなぁ。
かえでと恋人になりたいという願いを叶えるため、地元の神社の新米女神様である春奈がやってきたんですが、これがまたロリ顔に巨乳で可愛いんですよね。性格はアホな子一直線ですが、表情も活き活きとしていて一緒にいるこちらまで楽しくなってくる。
生誕三か月の春奈にとって剣児が唯一の信者なのに、当の剣児はかえでの事ばかり考えていてヤキモチを焼くところなんかは、フツーの女の子みたい。
春奈の神社で行われる夏祭りでかえでに告白をすると決意し、彼女を誘うことに成功する剣児ですが、かえでの方も剣児からの誘いを待っていて、神頼みなんかしなくともこの二人すでに両想いなんじゃないかと思いきや、かえでには剣児に隠していたことがあってという、かえでサイドの事情もわかってくると次第にやるせなくなりますね。
神様とて無尽蔵に力を使えるわけではなく万能ではないという微妙なありがたみ感がよかった。
というか、むしろ春奈は剣児とかえでの関係を引っかき回しただけで、神様としてはあまり役に立っていないような。かえでの大人の事情くらいは神様パワーを使わなくともなんとかなる問題じゃないかな。春奈はそれほど神様っぽいイメージはなかったかも。
大筋は、純なくらいに青春ラブコメしてます。ベタなラブコメが好きな方にはオススメかと思われます。
ときに、絵師の名前と内容がぴったりすぎる。タコ焼きは、ポン酢で食うのが好きです。