俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈4〉 (電撃文庫) アスキーメディアワークス 2009-08-10 by G-Tools |
桐乃から最後の人生相談の通告をされたものの、何も言ってこない。一方、あやせの相談にのってやってコスプレ大会に同伴したり、久しぶりに麻奈実を家に呼んだらとんでもねーことになったり、沙織が開いた「ケータイ小説発売記念パーティ」に行ったりと騒々しい日々を送っていた。
ティーンモデルで陸上部エースで優等生の人生勝ち組な妹とごく平凡な兄のオタクライフコメディ。
桐乃がやけに素直。でも、素直すぎて不気味。ウザキャラとしての魅力も大幅ダウンですよ。
これまで妹のオタク趣味が周囲にバレないように兄貴があんだけ必死にフォローしてきたのに素顔で秋葉原のイベントに混じんなし! 普段は兄貴をキモいキモい言ってるが、お前も十分にイタいよ!
そしてそんな痛女にやけに甘い同級生のあやせ。お前らレズなの? ガチなの?
加奈子もコイツはコイツでクソビッチだし。この勝ち組女たちは、男が『女子中学生』という存在に抱くロマンをことごとく壊すなぁ。
そんなに兄貴が嫌いなら無視していればいいものを、なに地味子に嫉妬してるんでしょうかこの妹は。
昼ドラに出てくる陰険な小姑ババアですか。桐乃って、いかにもブラコンで兄離れできずにいつまでも兄貴の腕にぶら下がってる重い女ですよね。
あと桐乃って家事できなそう。不器用で大雑把だもん。女の価値って、外見も大切だが、それも要は生活態度全般からあらわれてくる美しさなんだぜ?
前々から黒猫の邪気眼妄想にも、一言言いたかったんだが、上手い下手以前に中身がないのよね。
邪気眼設定なのは百歩譲ってスルーするとしても、毎回、ストーリー展開がワンパターンでしかもパクリばっかなんですよね。ゲームはパターン覚えればそれでやっていけるかもしれないが、創作物は小手先の技術を真似ただけでは三流。自分だけの独創性というものが作品に備わっていなければ、いくら綺麗に表面を取り繕ったところ器用貧乏でしかないんだよなぁ。
やっと兄貴にこれまでの感謝の言葉を言って、更生してきたと感心していたのに、兄貴にエロゲーをやらせるどころか、今度はエロゲを買いに行かせるとか・・・・・・。
もう「人生相談」という言葉で便利にパシってるとしか思えないぜ。
陸上に目覚めた理由も語られましたが、なんというか昔っから僻みっぽい女だったんだなぁ。
全体的に見ると各章に接点がなくていきなりテーマが飛んでますね、ますます短編集みたくなってきた。
っていうか、最後の唐突すぎる展開についていけなかったのだが、そもそもモデルやって金を稼いでいたのってオタク趣味のためと言ってなかったっけ? 遠征代を貯めなきゃいけないのにオタク趣味って金の浪費にしかならないんじゃない?
作者あとがきで、次巻は『読者投票型のルート分岐』でアンケート結果によって決まります。とあるけど、これって2chでよくある「安価でなんか描く」っていうのとどう違うのか。読者の重要に応じると言えば聞こえはいいが、そんな楽な書き方をしてプロの作家としてどうなの? 自分の作品に対する責任の欠落じゃない?
ライトノベルみたいな若者に夢を売る作品を書く作家は想像力を駆使して書かないといけない。突き詰めればそれこそ創作の基本。想像力のない人間には作家業は務まらない。
って、ラノベ作家の鷹峰多々湖先生がゆってた。
ライトノベルの楽しい書き方 3 (GA文庫) 本田透 by G-Tools |