![]() | 放課後の魔術師 (4)ワンサイド・サマーゲーム (角川スニーカー文庫) 角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-08-01 by G-Tools |
せっかくの夏休みなのに、毎日「探偵推理研究会」で論理魔術の勉強をさせられる遙。安芸との距離は一向に縮まらず、毎に誘っても効果は見られず、イライラが募るばかり。そんななか、安芸の英国留学時代のルームメイトのベルが現れ、「約束を守って」と迫り・・・・・・
乙女の夏は、恋のシーズン
同い年の女子高生と教師カップルが贈る放課後マジカルストーリー。今回は短編集。
◆第1話「フィルムに囚われし者達」
映研の部室に出るという幽霊退治を頼まれるお話。
お騒がせしたあげくに幽霊騒動の真相は、・・・・・・なんというか、男子ってバカですよね。
しかし、女子もそんなバカな男子を可愛いと思ってくれる・・・・・・というのは男の浅ましい願望ですよねそうですよね。わかっていますよ、現実はリア充でない者に厳しいってことくらい。
真相を見抜いていたのに犯人たちに共感してかばおうとした安芸先生も同罪と言えなくもないですが、案外、普通に男の子らしいところもあったんですね。
◆第2話「彦星達の憂鬱」
生徒会に届けられた脅迫文の差出人を探しだすお話。
あらためてこの学校は、本当におかしな生徒ばっかりだな!
安芸先生の服装に対するツッコミがドライだったので、ずいぶん後の方までミスリードされていることに気づきませんでした。服装についての寛容さは、やはり海外暮らしの影響かしら。
遥に対して解かなきゃいけない誤解って、そっちかよ!
◆第3話「虹を探しに」
幼い頃、海で見た虹の秘密を解き明かすお話。
夏といえば海。海といえば水着回。これすなわち論理です。そんなお約束の三段論法って、あるある。
そして、水着で一生懸命アピールしているヒロインたちに淡泊に対応する朴念仁。まあそれもよくある。
しかし、遥のビキニを手にしたときの慌てふためき様は可愛かった。
それにしても、仄香はいったいどこから二人を監視していたのか気になります・・・・・・。
◆第4話「紫魔法少女、襲来」
安芸の昔のルームメイト、ベルがやってくるお話。
昔の女キター! だが、安芸はなんとも思っていませんでした。案の定すぎるな。
恋敵であるはずのベルにも同情してしまう遥は、きっと同じ被害者意識があるからでしょうね。
ベルの世間知らずっぷりも大変なものがありますが、安芸先生のズレっぷりもかなりのものですよ。
そういえば、実際に海外でも『プリキュア』とか「魔法少女(Magic girl)」の人気はすごいそうです。ただし、『ストライクウィッチーズ』は児童ポルノ禁止法に違反して一部の国ではDVDが流通してないとか。さすがはGONZOである。
◆第5話「紫魔法少女、帰還」
ベルが本国に帰っていくお話。
女の子と温泉に来たんだから、安芸はもうちょっとテンションあげろよおぉおおおおおおお!!!
思い出の大切な品を「ナニソレ」と言われたベル・・・・・・可哀想すぎる。
やっと思い出した肝心の「約束」は、確かに男が女に言ったらプロポーズにとられるセリフですね。まあ男が男に言うセリフでもないような気がしますが。
賑やかな魔法少女との別れにしみじみしてたのに、予想外の顛末に吹きました。
二学期から始まる次の本編も楽しくなりそう。
蛇足その1
ところで、作中に登場するボードゲームについてですが、後書きにも解説があるように『マンハッタン』、『ドメモ』、『いいセン行きまSHOW』、『もっとホイップを!』、『パンデミック!』と今回もマニアック。
最近は私もラ管連の知り合いとボドゲやる機会があるのですが、いまのところプレイ経験があるのは『いいセン行きまSHOW』くらいですね。あれは人数が多いほど盛り上がる。
今度のラ管連ボドゲオフは「放課後の魔術師」登場ゲーム中心とのことなので非常に楽しみ。参加希望はまだ受け付けているようなので興味のある方は是非リッパーさんのこちらのページへ。
蛇足その2
そうそう、先月あたりからBSW始めました! 知らない人が大部分だと思うので軽く説明すると、オンラインでボードゲームが遊べる無料サイトのことだよ。
今ハマっているのは『ドミニオン』。カードゲーム系が好きです。
ほぼ毎日夜10時以降はBSWにログインしてますね。日本人村のC55-85で「aisaki」というプレイヤーがいたら私です。見かけたらどうか声かけたってください。