ダフロン

2009年07月10日

神様のメモ帳 4/杉井光

4048679104神様のメモ帳〈4〉 (電撃文庫)
杉井 光
アスキーメディアワークス 2009-07-10

by G-Tools

四代目が音楽イベントの運営に乗り出し、ナルミもその手伝いに駆り出される。しかし平坂組のもう一人の創設者・平坂の指示で動く不良たちが妨害工作をしかけ、平坂組との全面対決に突入する。四代目は平坂との間に何があったのかも語らず、周囲の協力を突っぱね、かつての友とひとりで戦おうとする。

 共に過ごした時間は友情を裏切らない

 都会の街中にたむろす愉快なニートたちが、持ち込まれた事件の解決に奔走する探偵モノ。

 四代目の新しい商売に関わることになり、インディーズバンドのプロモを頼まれたナルミですが、そんな真面目な働きっぷりはもうニートじゃないじゃん!
 途中、平坂組を立ち上げた創立者・平坂練次と出会い。何故かイベントを妨害して平坂組を潰そうとする平坂練次と四代目の争いを止めるため、二人の間の確執を解き明かすことに。
 もはやニート探偵というよりヤクザ探偵という呼び名の方があってる気がしてきました。任徒と書いてニートと読むきん。

 平坂練次との友情と四代目への義理との狭間で身動きが取れなくなっていくナルミは、相変わらず純真すぎて社会で生きていくのに不器用に思えますが、辛いことがあっても与えられた仕事をきっちりこなそうと努力しているところは、最低限、社会人としての心構えが出来ているんじゃないかな。
 しかし、さっさとアリスやいつもの仲間に吐き出して楽になってしまえばいいものを、ひとりで抱え込んでいるからいつも気がついたときには手遅れになっているんですよ。

 というか、今回のナルミはいつにも増して情緒不安定というか、感情の躁鬱が激しかった。
 さすがに何度もヘタレさせては立ち上がるの繰り返しでは、感動する気持も薄れてしまいます。
 その度に仕事を投げ出しかけて話も止まりそうになるし、ちょっと過剰演出だったのではないかな。
 まあでも、そんなナルミを気遣う可愛いアリスの姿が見れたからよし。照れるアリスとぬいぐるみを並べてもふりたいよぅ。

 アリスだけでなく、助けを求めたナルミにすぐさま手を差しのべるお馴染みの面々の存在が心強い。
 仲間たちに任せきりにするばかりでなく、暴走寸前の平坂組を抑えてみせたナルミも、見事に周囲の信頼に応えてみせてくれましたねぇ。いやぁ、普段は頼りないけど土壇場になったらすごかった。

 大切な人を傷つけないために、黙って自分がすべての罪を背負って終わったことにしてしまうという四代目の行動は、前回のテツさんと思考が同じなような。
 でも、それはちょっと間違えば、もっと大きな罪を相手に背負わせてしまうこともあるでしょう。
 本来ならば、辛くとも真実は歪めてはいけなかったのだけれども、そこまでさせた四代目のヒソンへ愛と練次への友情の深さを感じますね。

 さて、なんだかニートというイメージから外れてきましたニート探偵の助手の物語ですが、テツ→四代目ときて、次あたりヒロさんか少佐のターンでしょうか。
 忘れた頃にやってくるこの『神メモ』シリ−ズですが、スローペースでも是非とも続けていって欲しい。
 そうそう、この出版と前後してドラマCDも出ていたんでしたっけ。買わねばー。

 ところで、話の中のインディーズバンドの名前って、『フェケテリコ』じゃないのか。さよピアー。

さよならピアノソナタ (電撃文庫)さよならピアノソナタ (電撃文庫)
杉井 光

by G-Tools

『神様のメモ帳』ドラマCD『神様のメモ帳』ドラマCD
イメージ・アルバム

by G-Tools



posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。