偽物語(下) (講談社BOX) 西尾維新 講談社 2009-06-11 by G-Tools |
"ファイヤーシスターズ"の参謀担当、阿良々木月火。暦の妹である彼女がその身に取り込んだ、吸血鬼をも凌駕する聖域の怪異とは!? 青春は、にせものだけでは終わらない。『化物語』後日談これにて完結!
お兄ちゃん、妹のおっぱい触り過ぎ!
怪異に取り憑かれた愛する妹のために、お兄ちゃんが頑張るぜ!というお話。
お兄ちゃん、妹のおっぱい触り過ぎ! あとキスし過ぎ!
朝っぱらから歯磨きブラシで妹をイかせたうえに、ベットに押し倒している兄。なんて鬼畜野郎だ!
さらには湯上りの下の妹を廊下でひん剥いておっぱい触ったり、寝込みを襲って唇を奪ったりと、やりたい放題だな! そのくせ、まったく悪びれてないのが怖いわ!
兄妹愛が強いのはわかるんだけれども、変態度では実行しちゃってる分、神原よりタチ悪いよ!
妹への性虐待でページ数の大半使っているとか・・・・・・いいぞ、もっとやれ(本音)
いつになく阿良々木暦のセクハラが酷くなってますね。受験勉強のストレスでおかしくなっちゃったのかしらと思い返せば、そもそも元からな気がしてきたよ。
まず阿良々木ハーレムの女の子たちが、そもそもオープンすぎるからなぁ。
奴隷根性満載の神原を筆頭として、踏まれて喜ぶドMの火憐、もう存在意義が委員長からおっぱいになってきた羽川など、エロ要員の偏りが大きいのも暦を増長させる一助になってるのは間違いない。
メインヒロインである戦場ヶ原ひたぎさんがデレたそうですが、本命が八九寺すぎる!
恋人がいる身で堂々と小学生にプロポーズするとか、その場にデレたぎさんがいたら、もう拉致監禁じゃすまされないよ。本物のヘヴン状態だよ。
しかし、そうした困難と障害を乗り越えて、八九寺と結ばれるという感動のグットエンディングを期待しないでもない! やはり八九寺との掛け合いが一番楽しいなぁ!
ついに登場すらしなくなり、もはや名目上の恋人となったデレたぎさんの巻き返しはあるのか。
それにしても本編の物語以上にアニメ化関連のメタ会話が多すぎですねー。
制作がシャフトに新房なら完成度は心配してないが、間違いなく原作が食われるだろうなぁ。
阿良々木暦のキャラ絵を見て私も思ったのは、やっぱり鬼太郎だったけど。それよりも忍野メメが格好良すぎてふいた! しかも声がスザクとか、若作りしすぎでしょ。
『化物語』の頃と比べると、ヒロインたちとの漫才ばりのコントトークは控え目になったけれど、従来の西尾維新らしさ、言葉遊びや戯言回しを多用するようになってきました。
本当におバカな会話ばかりしているけれど、最後は愚直なまでに熱血というストーリーのスタイルは一貫して変わっていないので、1ページたりとも飽きさせることなく、とても痛快でした。
これでついに『化物語』シリーズも終わりかとしみじみしていたら、え、まだ続くの!?
まあ『化物語』と『刀語』のアニメ化に加え、最近では少年ジャンプで漫画の原作も始まったし、好調の波に乗ってるしね。いけるところまで行ったらええやん。
しかし、この作者、初代プリキュア好き過ぎである。
ところで、蛇足というか、今回のオチ。
「もう、お兄ちゃん、妹のおっぱい触り過ぎ!」
「それ、そこだけ切り取って聞くと、なんだかものすごいキャラだな・・・・・・」
「今の言葉、書店用ポップとかで使うからね!」
「どこの書店さんが使ってくれるんだよ、そんなポップ」
「我こそはと思わん書店さんに、期待したいよね」
「やめろ、煽るな」
作中のこの会話、絶対に釣られる書店がいるでしょ。
昨日の今日で、アキバ界隈の書店を見回ったりはできなかったのでわからないが。
後日、アキバBlogさんやカトゆーさん、かーずSPさんあたりに取り上げられることを期待して。