ダフロン

2009年05月27日

鋼殻のレギオス 13 グレー・コンチェルト/雨木シュウスケ

4829134011鋼殻のレギオス13 グレー・コンチェルト (富士見ファンタジア文庫)
雨木 シュウスケ
富士見書房 2009-05-20

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グレンダンに帰ってきたリーリンは、自律型移動都市、そして電子精霊の原初ともいえる存在と邂逅する。一方ニーナは、天剣授受者ティグリスの孫であるクラリーベルと出会い、グレンダンの奥へと誘われる。そしてレイフォンは、フェリやシャーニッドと共に、二人の奪還のためグレンダンへと侵入を果たすが

 その瞳が映す、世界の真実

 荒廃した世界でレギオスと呼ばれる自律移動都市に暮らす武芸者たちのアクションファンタジー。

 なんということでしょう。完全無欠の幼馴染ことリーリンの正妻の座が危うくなってきました。
 そしてレイフォンを憎んでいるかに思えたクラリーベルが、実はミーハー子だった件について。
 あんだけしつこくレイフォンと比較してちゃ、憧れてますって言ってるようなもんじゃない? ニーナ以上に武芸バカで世間知らずなお嬢様だから、恋心を闘争心に勘違いしているように見えるんだけれどどうよ。腕ぶった切られちゃっても恍惚としてるし、この女ヤヴァイ。また嫁候補かっ!?

 リーリンは自分からグレンダンの奥の間に引き籠っちゃってなんなのこの子。
 レイフォンとしたら、やっと心を通じ合えたのに、ろくな説明もなく出ていった彼女の行動に納得できるはずもなく、追いかけてくるのも当然だよなぁ。
 自分の考えだけで突っ走って、レイフォンを捨ててしまうリーリンがちょっと嫌いになってきましたよ。
 しかし、リーリンがレイフォンの所有権を放棄したっぽいので、本妻の座はフェリに譲って下さい。

 それにしても地の文での独白口調が、やたら長々と多くなって読みにくい。
 この世界の成り立ちを改めて解説するくらいで、前の巻から時間経過はほとんど進展なし。
 その辺の語りはいらなかったかな別に。そこまで世界観は『レジェンド・オブ・レギオス』に準じなくともよいだろうよ。どうせ、読者の大半は読んでいないよ。(私も1巻目しか読んでない)
 設定を詳しく知りたいなら『オール・オブ・レギオス』を買うのがオススメ。

 正直、本編よりも付属の生徒会長の淡い初恋やフェリの幽霊退治の短編の方が楽しめた。
 何事にも余裕綽々なカリアンが、たかが文通相手に性格の悪さを言い当てられたくらいで、あそこまで悔しがるのがとても可愛かった。そんなこともありましたが、いまでは兄バカです。
 フェリの話はアニメで放送されてたエピソードかな。オリジナルじゃなくて、原作あったんですね。

 さて、ますます事態が絡み合ってきました、グレンダン編。次は初っ端からレイフォン無双かな。
リグザリオ洗礼―レジェンド・オブ・レギオス (Style‐F)リグザリオ洗礼―レジェンド・オブ・レギオス (Style‐F)
雨木 シュウスケ

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オール・オブ・レギオスII  鋼殻のレギオス ワールドガイド (富士見ファンタジア文庫)オール・オブ・レギオスII 鋼殻のレギオス ワールドガイド (富士見ファンタジア文庫)
ファンタジア文庫編集部

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posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(2) | 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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