ダフロン

2009年05月04日

迷い猫オーバーラン! 4 みんな私が拾います/松智洋

4086304821迷い猫オーバーラン!〈4〉みんな私が拾います (集英社スーパーダッシュ文庫)
松 智洋
集英社 2009-04

by G-Tools

クリスマス直前。ケーキ作りに聖夜の教会でのチャリティー企画に、迷い猫同好会は大忙し。文乃。千世、希は、巧へのプレゼント選びに余念がない。ある日、巧の姉、乙女が新たな迷い猫を拾ってくる。迷い猫が持ち込んだ大騒動に、乙女の愛が炸裂する!

 拾うベリー・メリー・クリスマス

 親からはぐれた迷い猫の少年少女たちが繰り広げる、恋と友情の日常系ラブコメディ。

 困っている人を見捨てられない、趣味は人助けの巨乳美女、乙女姉さんのターン!
 毎度毎度、お店をぬけ出して人助けに大暴走。いまやすっかり"だめあね"認定されている乙女姉さん。そんな彼女の過剰なまでのご奉仕精神の根源が明かされます。
 1〜3巻が、巧をめぐる文乃、千世、希の三人娘のお話でしたので、今回はみんな大好き乙女姉さんメインということで、若干あだるてぃーなエピソード。まあ、やっぱりドタバタラブコメですけどね。

 クリスマス準備に追われる洋菓子店『ストレイキャッツ』に、乙女姉さんがまたまた拾ってきた新たな迷い猫クリス・ロンドは、金髪ロリ・・・と、みせかけて金髪ショタかよっ!
 最近のラノベは、女装少年がツンデレ並の出現率になってきているなぁ。流行なら仕方がない。
 男でも、小生意気でも、スカートが似合っているなら、ときめかずにはいられないさ。紳士として。
 べ、別に好きなわけじゃないんだからねっ! 可哀想だから吊られてあげているだけなんだからっ!

 クリスが持ち込んだ人探し騒動も気になりますが、それよりも重要視するのは、もちろん迷い猫三人娘による主人公・巧をめぐる恋のさや当てイベントでしょう。
 抜け駆け上等といいつつも、ライバルのプレゼントが気になってしまう。かといって、お互いに協力したり、手の内を探ったりといった駆け引きができずに、プレゼント選びに悩む三人娘のなんと初々しく愛らしいことか。
 女の子の手作りが嫌いな男子なんかいません! 出来はどんなであれ、女の子が自分のために手間や時間を割いてくれたというだけでプレイスレスな価値があるのですから。

 が、最後の最後で、乙女姉さんが俺のプリキュアなハートを奪っていった。
 あのタイミングで、あのセリフはずるいなぁ・・・。こころ温まるハッピークリスマスエンドでした。

 もうすでにSD文庫でかなりの人気作になってきているこのシリーズ。
 無事にシリーズとして軌道に乗ってきたようですが、さてこれで現在のところ登場しているヒロインはすべて一回ずつメインをこなしました。次回は一体どうなるのか。
 個人的には三人娘+姉もお気に入りなので、最終的に一人には選びづらいのですが難しいところですな。別にハーレムエンドでも、ワシは一向にかまわんぞ?

 そういえば、大穴でクリスという選択肢もありかもしれんね。


posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 集英社スーパーダッシュ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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