![]() | 生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録5 (富士見ファンタジア文庫) 葵 せきな 富士見書房 2009-04-20 by G-Tools |
出会いと別れをくり返し、人は成長するもの……そう、「生徒会」だって。あの人の妹と出会ったかと思えば、あの人との別れがすぐそこに――!? そんなこんなで、いよいよタイトルが苦しくなってきた第五弾もきゅ
人生は出会いと別れのラブコメディ
夫婦漫才ならぬ"ハーレム漫才"全開の雑談系スクールラブコメディ。
相変わらず、会話オンリーでギャグもマンネリ気味だが、そこがいい!
いつもは腹黒ドS担当の知弦さんが、語尾を変えることによって萌えキャラに転向というのは、案外、いけますね。ギャップが素晴らしい。もきゅもきゅ〜。
ときにこの語尾縛りですが、先日、某チャットで実施してみたんですけどね。すごいカオスな展開になってました。ちくしょう、誰だ、私にツンデレ喋りなんて押し付けたのは・・・orz(極楽さんです←結論)
毎回ツボに入って大笑いしてしまうネタから、正直、ドン引きしてしまうようなネタも少なからずありますが、それでもよく思いつくよなぁ。シリーズとして続けられることが何よりすごい。
なにより会話を盛り上げるのが上手いんですよね。最初は、どの話もロリ会長以外は、みんないかにもやる気のないローテンションなのに、一人ずつセリフを回していくことで、ボケとツッコミの掛け合いが加熱して、次第にコントとしての勢いがエスカレートして、そして最後には綺麗にオチがついて終わる。
基本的にキャラが、話し上手で聞き上手だからこそ、"言葉のキャッチボール"というのが、こうして作品として成り立っているんでしょう。
お笑いだけじゃなく、話の中では、読んでていろいろ考えさせられることもあるんですよね。
カードゲームやMMORPGでのゲームバランスの話とか。個人的には、強すぎるカードや武器に製作サイドが禁止カード、枚数制限みたいなルール変更を付け加えるのは認めているのですけれど。
勝つためにプレイヤーがみんな同じものばかり使うようになったら面白味がなくなりませんか?
私は、勝利は二の次で、趣味で固めたデッキとか、特定のコンボのみを狙ったデッキとか好きでしたね。ゲームは勝つことよりも、楽しむことが大切なんじゃないかしら。
『カードは友達』。最近の若いカードゲーマーはそれがわかっとらんのです!
今回は、ようやく企業編の結末がついたわけですが、う〜ん、ちょっと物足りないオチだった。どんでん返しは効いていましたが、期待を上回るほどでもなかったかな。
ともあれ第一部完。続く、第二部は卒業編と題して、ついに生徒会ガールズとの卒業と転校による別れが迫る展開となっていく模様。
新キャラの登場はあるかな? 可能性ありそうですね。幼馴染とか、妹とか。
引き続きアニメ化が鋭意制作中。「ドラゴンエイジPure」で連載中のコミック版の方が5/9に発売。コンプティークでも連載が決まった様子。波に乗っているこの勢い。是非とも『生徒会の十六夜』までは続けてください。
むしろ、次巻の表紙が誰になるのかが先生は気になります。( ゚∀゚)o彡゜中目黒!中目黒!
4/28追記
中目黒表紙の文庫カバーは、すでにゲマズ特典で作成済みだったようです。
知らんかった。
■『生徒会の一存』フェア