ダフロン

2009年02月23日

あまがみエメンタール/瑞智士記

4758040575あまがみエメンタール (一迅社文庫 み 3-1)
瑞智 士記
一迅社 2009-02

by G-Tools

全寮制の小中高一貫校、青嵐女学院。外界から完全に隔離された少女たちの園で、ロリータファッションに身を包む少女・橘地莉子は今日も、ルームメイトである渡会心音の肌に歯を立てる。それは、何年にもわたって続く、二人だけの秘密の「儀式」。奇妙な絆で結ばれた少女たちの向かう果ては……?

キスマークは歯形

 噛み癖のあるロリータ少女・莉子とルームメイトである心音との日々を綴った百合モノです。

 ってゆーか、最初に言っておきたいが、『あまがみ』っていう、レベルじゃねーぞ!これは!!!!

 ロリータファッションを着た肉食獣・莉子と、そんな猛獣に身体を差し出すことに喜びを感じている世話係・心音。小中高一貫校でずっと同室のこの二人。
 噛み癖のある莉子の欲求が高まると、部屋の中だろうが、外だろうが、心音の柔肌に歯を立て、よくもまあ歯形が残るほど容赦なくガジガジと。そして噛まれている心音も、最初こそ流されて身体を齧らされるものの、それが徐々に快感に変わっていっているという・・・・・・。どっちも十分病んでるみゃー。
 なんと倒錯した関係だろうかと思って読んでいたが、まあ美幼女なら齧られても快感を覚えるのは仕方がない。

 心音以外に懐かない莉子の凶暴性故に、周囲から浮いて目立ってしまう二人に対し、奇妙な関係を知りながらも興味を抱き、憧れをもつようになる少女たちもいるのですが、莉子の母親の心境になってしまっている心音は、彼女らの忠告も聞きやしない。
 はっきりいって典型的な「共依存」ですね。加害者と被害者が納得ずくで二人の世界で完結してるんだもの。
 しかし、自分よりも莉子のことを大切に思う心音の気持ちは紛れもない"愛"で、一概に依存と切り捨ててしまうのもイマイチ釈然としないものはあります。

 こんな面倒な黒ロリータ放っておいて、親はどうしたかと思えば、なにやら怪しげな展開に・・・。
 うーん、ちゃんと親離れさせておけよーと。こういう自立できない甘やかした育て方も、今はネグレクトなんですよね。莉子ママは親としてどうなんだろう。
 そして行き場のない悲しみが衝動的に心音に向かい・・・・・・────
 やはり『あまがみ』どころぢゃないよコレ・・・・、壮絶すぎるぅうううううううう!!!!

 もしかしたら彼女たちの一緒に過ごした数年間は、すべて間違っていたのかもしれないけれど、それでも最後は綺麗にまとめて希望を感じさせるエピローグがよかったです。
 あとがきを見て知りましたが、作者は『幽霊列車とこんぺい糖』の木ノ歌詠の変名だそうです。
 そういえば、話の雰囲気が同じだなぁ。「同系統の作品です」とは本人も仰ってますが、どうして名前変えたんだろう? こういう排他的な物語も嫌いではないんだけれども、次はこれよりももっと明るくて笑えるライトな百合モノも読んで見たかったり。

 ときに巨乳でロリータというのもいいもんだね。シートベルトでπ/の食い込み具合がいいです。

幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (富士見ミステリー文庫)
木ノ歌 詠
482916400X
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 一迅社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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