『紅』
片山 憲太郎 集英社スーパーダッシュ文庫
【もめごと処理屋を営む真九郎のもとに、師である柔沢紅香から少女を守る依頼が来た。世界屈指の大財閥、九鳳院の娘・紫を匿うため、共に生活を始めることに】
これなんて戯言?
『好きな作家の期待の新刊、ただしインスパイア』みたいなっ!
ネコソギのその後みたいな、妙な相似形の設定が気になる。
そしてこれはなんて源氏物語なんだい?
これから源氏の君として覚醒した真九郎による、紫の上育成計画が始まります。自分好みに調教しまくりです。
これぞ男の悲願!
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九歳とは思えない良ツンデレな紫と、平穏な生活の中でも過去の苦しみを拭い去ることが出来ない真九郎。
お互いにかけがえのない存在へと変わっていく優しい関係は、
ほのぼの甘いというか、覚めると気恥ずかしいわっ!
姉さんぶってる夕乃さんと真九郎のテンションもおもすれぇw
ラノベラーはマゾである
前作「電波的な彼女」は痛くもある結末に痺れた。
ただ今回の様に直接的に生々しいのは多少白けなくもない。
シナリオを展開していくうちに、ジワジワと狂気が忍び寄ってくる緊張感を期待したんですけれど・・・。
片山さんの文章や物語の土台は相変らずツボにはいる。
しかし、持ち味でもあった『理解不能の不気味さ』に欠けが、
サスペンスより、バトル物としてみれば熱い! カコイイ!!
やはり男はクソ意地
囚われのお姫様を助けに行く騎士、いや負け犬の物語。
一人の女の子のために、覚悟を決めた真九郎。
男が戦う理由は愛じゃない、負けを許さない自分の意地。
男子はシンプルでいいんだ!