
『シナオシ』
田代 裕彦 富士見ミステリー文庫
【高校の合格発表当日。今見かずみは自分の部屋に黒い死神・ナビィを見る。その瞬間、自分が他人の身体で蘇った存在「シナオシ」であることを思い出す】
えっと・・・わけわからん!
キリサキと同様。タネ明かしに混乱した。
真剣に三回くらい読み返した(´・ω・`)
この解説部分を、もうちょっと整理できなかったのかと。
今回はパラドックスが起こって、二つの時間軸がループに陥ってしまった場合ということですね。こんがらゲッチュー
ナヴィのおかげといえるのか
ナヴィが違う身体で蘇生させなければ事件起きなかったような
最後に刺されたかずみを生き返らせなければ、
基が舞を殺して、その後に後悔した基も自殺してたでしょう。
自殺した基の魂を入れる器はないから、そこでループは完結。
ナヴィのおかげで最終的には3人とも生き残れたわけですが、
すべて承知の上でやってるんじゃありませんか、ヤツは。
内心、最初にかずみを舞として蘇生させて、新たな殺人を起こしてしまった自分の失敗をもみ消そうとしたのかも知れない。
まあ、ホントに暇だったからだろうけど。
ミステリーといえるのか
《僕》の正体は、登場人物を読んでいて一目瞭然でしたが、
過去と現在を並列に描写するミスリードに惑わされかけた。
かずみと舞のアナグラムはまったく意識してなかったッス。
シナリオが進展しても、状況証拠しか出てこないんで、
ミステリというか、サスペンスにより近いのでしょう。
『事件の真相』より、『時間軸がどう歪んでいるのか』。
そこに謎解き要素を組んでいるのが、他と一味違うところ。