かぐや魔王式!〈第2式〉 (MF文庫J) 月見 草平 メディアファクトリー 2009-01 by G-Tools |
夏休み、輝夜が目をつけたのは、町に伝わる聖剣伝説。世を統べる剣を手に入れるため、同じく仲間として迎えられた(巻き込まれた)六道かなめとともに、古文書を持つ米倉愛の屋敷で合宿をすることに。
今日から、マのつく強化合宿
新世界の王を目指す変人少女とその仲間たちによる学園ラブコメディ。合宿編。
輝夜はごく普通にしていれば、その可愛さだけで天下とれるんじゃないだろうか。
いやぁ、もうね、外見だけなら最強キャラなんですよ。それでいて料理も上手いじゃない?
常識知らずで思い込みが激しいというか、バカなところも人によっては愛嬌かもしれない。
ただ唯一の問題は、一緒にいると世間の目が恥ずかしいというか、無性に居たたまれないというか・・・。
せめて陰謀ならば陰謀らしく、誰にも知られないように密やかにやれよと思うのに、人前では野望を隠してくれないんだもんなぁ。そこですべての長所が打ち消されてトータルでイタい人に・・・。
そういうのも自分を偽らず、ありのままを曝け出す勇気と言えるのでしょうか。
錦織ならば「羞恥心がないだけ」とか言うかもしれませんね。彼も彼で自意識過剰ですが、相変わらず上っ面だけはいいんだから。そんなに優等生の仮面ばっか被っていれば疲れるだろうに。
しかし、口では嫌がっていても、割とノリノリじゃないです? 彼なりに本性を隠さなくていい輝夜や六道と行動することに楽しみを見出しつつあるんじゃないでしょうか。
でも、今回の錦織は何にかしたっけ? 米倉さんが大活躍でした。和服ステキッシュ。
ハラグロ氏は閣下に微妙に役立たずといわれても仕方ないような気がする。
もう、ハラグロというか、ただのムッツリスケベにしか見えなくなってきました。
それでも故意か過失か、六道フラグをバキボキ折りながら、輝夜フラグをぶっ立てていきましたね。
輝夜の「私の物」発言は、そこは喜んでおいていいと思う。
キャラはいいんだけれど、ストーリーが平坦すぎて活かしきれず、物足りなさが・・・。
なんかもっとイベントやら、ハプニングやら、アクシデントやらをごちゃ混ぜに詰めたほうがいいかも。
彼らならもっとスケールの大きなことができると思うのだけれど、内輪の話だけでまとまっていて、普通の仲良しサークルになってしまっているような。
まあ変に殺伐としても困りますが。こうやってダラダラ進行のほうが作品にあってるかもしれませんね。