ダフロン

2008年12月07日

真庭語/西尾維新

4062836874真庭語―初代真庭蝙蝠 初代真庭喰鮫 初代真庭蝶々 初代真庭白鷺 (講談社BOX)
西尾 維新
講談社 2008-12-02

by G-Tools

不穏な気配ただよう、歴史の暗がりで、静かに命の火花を散らす者たちがいた。その名も真庭忍軍。しのびである彼らがこの時代を生き抜くために選ぶ、あらたな道とは!?

ご先祖さまは、すごい!

 『刀語』完結から1年。『刀語』の名かませ役・真庭忍軍の初代頭領たちを描くスピンオフです。

 『刀語』シリーズ本編では、鑢七花や変体刀の所持者の強さをアピールするだけのかませ犬に終始していた真庭忍軍の愉快なみなさんですが、ご先祖さまはとんでもなく強かった。
 やっぱりどうしても鑢七花の戦った当代ズと初代ズとを比較せざるを得なくて、平和な時代になって以降、弱体化してたのかなぁと思わずにはいられないんですよ。まあキャラ的にも、どこかしら三下感が漂っていたもんなぁ。奴らは主人公を見下しすぎていたよ。

 初代蝙蝠さんは、なんともストイックな御仁でした。戦いや名誉に酔わないところがまたCOOL!
立身出世や野心を抱かない無欲さが人間としての風格となって現れているよねぇ。
 変人奇人ぞろいの真庭忍軍で狂人といえば、初代喰鮫がこれまで出てきた中ではトップでしょうな。狂人というよりは、むしろ狂信者といった方がしっくり来る。宗教電波っ娘なんて生やさしいもんじゃねーぞ!w 途中までは浮世離れした人畜無害な人かと思ってたら背筋が凍りましたよ。怖っ! 当代喰鮫は刀を振り回すだけだったのに、なんであんなに弱くなっちゃったんだろうね・・・。

 真庭忍軍にとって歴史的ニアミスをしている初代蝶々は、なんかちょっと可愛いなと思ってしまった、ゴツイけど。いたって凡人の彼が頭領に登り詰めるまでは並大抵の努力ではなかったでしょうね。そういえば、彼はなんというか鑢七花に似ている気がしますね。実直素直筋肉バカなところとか。
 似ているといえば、似ていなくもないんだけれど、会話のウザさは似たり寄ったりなのに当代白鷺と初代白鷺の差はこれまた歴然としています。っていうか、結局白鷺の忍法については謎のままかよ! 西尾維新を名乗るくらいだったら「逆さ喋りが関係する忍法」くらい思いつけYO!

 とまあ、一冊で初代頭領を4人ばかり紹介しているわけですが、十分に時代の格差社会というものを見たカンジですね。平和な時代って怖ろしいなと。
 初代狂犬だけは、性質上当代とキャラ変らないわけですが、もともと短気なのはこのころから変化してなかったか、それが後々ひとり先走って墓穴を掘ることになるとも知らずに・・・。
 真庭もやっと本気を出してきて、相生忍軍との戦争の実態も間近に迫ってきたところでお開き。とりあえず、次からは正体が不明な「大罪円」みたいな忍法はちゃんと公開していきましょうよー。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社BOX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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