ダフロン

2008年09月15日

境界線上のホライゾン 1 上/川上稔

4048672185境界線上のホライゾン 1上 (1) (電撃文庫 か 5-30 GENESISシリーズ)
川上 稔
アスキー・メディアワークス 2008-09-10

by G-Tools

遙か遠い未来。“重奏統合争乱”を経て、人類の命運を懸けた“聖譜”をもとに歴史の再現を行う国々。そして、さまざまな思惑と決意を胸に、未来を切り拓こうとする人々。 重なり合う中世の世界を舞台に、学生達による学園国家間の抗争が始まろうとしていた!

世界は水平線の彼方へ

各国の境界線上を航行する都市戦艦の上で学園生活をおくる学生達が、末世をのり越えて世界を存続させるべく戦っていくお話なんですが、わかりにくいいいいいいいいいい!!!

アホでエロゲ小僧の主人公、葵トーリを始め、登場人物たちのメインは学生。
一騎当千でぐうたらなお姉ちゃん教師、金髪巨乳好きなパシリ忍者、実家が寝具屋なメカ半竜、百合っぽい黒&白魔女、エロキャラを押し付けられてる巫女さんといったクラスメイト(まだ全員ではない)だけでなく、教師、おっさんおばさん爺さん外国人自動人形と、登場人物を数え上げていけばキリがない!
一巻なのにありえないくらいキャラが多いよ!せめて半分にしましょうよ!それでも十分に多いけど!
っていうか、もう最初のページから、設定資料集と用語辞典になってるんだもん!なにこれ!Σ(゚Д゚;

ストーリーをかいつまむと、世界は一度滅びて、再び歴史を"やり直し"ている。
戦国時代まで進んだところで未来の歴史がわからなくなり、人々は「末世」と呼んで怖れている。
末世をのり越えるべく九つの大量破壊兵器を各国が奪い合う戦いが突如として勃発。
そしてその兵器のひとつである自動人形「P01-s」に葵トーリが恋してしまうのですが、その想いが単なる浮ついた気持ちではなく、辛い過去をともなう真摯ものであったという事実が明されてくると、普段お調子者な彼の珍妙奇天烈な行為も、過去の罪悪感の裏返しなのかなと、ちょっと理解できてくる。

大人たちの思惑に若者たちが踊らされている感がなくもないですが、若いなりに閉塞的な状況を打破しようと動き始めている者たちなんかもいて、
これまで目指していた将来に疑問を持ち始めた正純、新しい生活に踏み出そうとしている東、進む道を自ら選ぶことを提示された二代など、今後、彼らがどのような選択をしていくのかが興味深い。
まあ葵トーリや他のクラスメイトは、とてもマイペースというか、個性的というか、アクが強いというか、一言でいうと"おバカ"な集団なので、シリアスは期待できないというのもある。
彼らは彼らで、どんな若気の暴走を繰り広げてくれるかが楽しみです。

『終わクロ』のSfも素敵でしたが、今回の自動人形も言語センスが最高ですね。
無表情で毒を吐きまくるところとか、妙にピントのずれた受け答えをするところとか、まともに話していると脱力感必至なヒューマンインタフェース美少女にはニヤリとせずにはいられない。
魔族とか妖精とか、人外のキャラもフツーに出てきちゃってるところがなんでもありですね。
現存する国家や宗教の"言い換え"も遊び心がきいてます。

キャラの顔見せと世界観の説明で一巻まるごと使い切った感じです。
若干、『終わクロ』と通じる言葉も出てきて繋がりを考えながらワクワクしてました。
相変わらず、素人には絶対オススメできない、玄人御用達の一品となっていますね。
というか、昔『終わクロ』全巻を二週間で読んだ私ですが、それでも読むのに一日がかりでした。
私見ですが、『終わクロ』より難易度が上がってる気がします。
そして早くも来月に下巻か・・・、読み続けられるか不安なってきた・・・。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
全巻2週間とかありえねえwww
すっごいッスw
Posted by ft at 2008年09月18日 21:16
あのときはちょうど年末で残業続きだったのに、無茶したなぁ・・・。
今度のシリーズはゆっくり読みたいです・・・。
Posted by 愛咲優詩 at 2008年09月19日 00:11
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