偽物語(上) (講談社BOX) VOFAN 講談社 2008-09-02 by G-Tools |
阿良々木暦の青春は、常に怪異と共にある!?前作からの主要キャラに、今度は暦の二人の妹<ファイヤーシスターズ>が加わって大暴れ!シリーズ待望の最新作!
妹は正義の味方
前作「化物語」「傷物語」で未登場だった暦の二人の妹、ファイヤーシスターズの火憐と月火が怪異に巻き込まれ、お兄ちゃんが頑張るぜ!というお話。
阿良々木暦は、もうどんだけ八九寺好きなんだよ!
というか、今回は暦の二人の妹の話といいつつ、その実態は相変わらず阿良々木ハーレムの女の子たちと面白おかしい掛け合いをしているだけという!
いや!それが最高なんですけどね!むしろこのシリーズの価値はそこにしかないのだけれども!
暦は、彼女のはずの戦場ヶ原ひたぎと一緒にいるときはあんなに嫌々なのに、八九寺といるときはやったら嬉々としてるんですよね。
むしろヒロインの中で一番暦が敬遠しているのってひたぎなんじゃ・・・。
偽装カップル説の信憑性に妙な説得力が!
羽川さんはいつも通りの委員長オブ委員長。とみせかけて、もはや立派なエロ要員。
ここにきて普通の人に成り下がっちゃってる神原を食っちゃてます。なんという"上克下"。
暦の知らないところでひたぎと上下関係が出来上がっちゃってるし、阿良々木ハーレム内での地位を着々と固めているように思えるのは私の気のせいか。
純真無垢で地味子ちゃんだった千石撫子ちゃんが、黒いオーラを放つようになってしまったり、既出の女の子たちもいろいろとはっちゃけています。
でも、一番大きな進歩は忍野忍(キスショット)との和解ですかね(てか、喋れたんだこの子・・・。
しっかし、それにしてもメタなネタが酷いですね。
「アニメ化されるから完結したはずの物語の続編が・・・」。
キャラの口でなにを言わせてるんですか、本心を愚痴らないでくださいよ西尾さん。
応援してるんでもっと頑張ってください(むしろ、ざまぁw
いつも読者のこころをもて遊んでるからバチが当たったんでしょう。
例え作者にその気はなかったといっても、ファンの声を甘くみましたね。フフフ。
「エンディングはお前が踊るんだろ」って、無茶振りすんなや。制作スタッフが困惑しています。
ときに今回の暦の主な活躍って、妹にフルボッコされてただけじゃない?
「半不死だから負けないよ」みたいなこと言って自信満々だったのにボロ負けじゃないか!
まあ、妹の前では格好良いお兄ちゃんやってることにプチ感動しましたけど。
妹達には、ぞんざいに扱われているようで、どこか一目置かれているようにも思えましたね。
「偽物」という文字をいろんな言葉に絡めた言葉遊びが西尾維新ならではでした。
さて次は、もう一人の妹、月火の物語。
八九寺の言っていた世迷言は本当に逝ってしまうフラグだったのか、次巻に期待が高まるところです。
いや、嘘。期待なんてしてないよ!成仏フラグなんて成立しなくていいから!
我らにもっと八九寺成分を!