10月19日ロフトプラスワン『ライトノベルが危ない! 極秘の業界裏話』(出版評論社@Web)
『ばけらの!』はライトノベル界衰退の兆しなのか(星ぼしの荒野から)
なぜ『ライトノベル業界が危ない』と言われるのか考えてみる(平和の温故知新)
ラノベ業界は危なくない(あの星に見えるのは宇宙人の乗る皿の船)
イベント主催者の思惑に乗せられているとはわかっているが反応してみる。
◆ni-toさんの根拠
・自家中毒あるいはセルフパロディをはじめるとそのジャンルは衰退、或は成熟している。
『ネコのおと』のことかーーー!
いや、あのレーベルは一時期、地雷原だったのが読者離れを引き起こしたんだと思いますけどね。
パロディというか、メタ的な小説は確かに書いてる方は楽しいだろうが、読んでる方としては、ムードぶち壊しで、たまったもんじゃないというのが読者の共通意見かな。
ただ『生徒会の一存』のように、現実のオタクネタを仕込むのはコメディとして全然アリだと思いますよ。
『ライトノベルの楽しい書き方』も、そこまで問題だと思うほどでもない気がしますが・・・。
ライトノベルうんぬんは、あくまでラブを盛り上げるサブテーマですし。
◆平和さんの根拠
・凄い新人がいない?
上遠野耕平や西尾維新クラスの作家は、あくまでも突然変異で、それは基準にしづらいな。
以降の作家に影響を与えたと言っても、西尾維新になろうとして失敗しているパクリ作家が量産されてるだけで、私としてはあまり有難くはないのですけどね。
そこまででなくとも、最近でも「凄い新人」と呼べる人たちはいっぱいいますよ。
『バカテス』の井上堅二とか、『時載りリンネ』の清野静、『黄昏色の詠使い』の細音啓。『アストロノト』の赤松中学。とくに杉井光なんて『神様のメモ』、『さよならピアノソナタ』を始め、GA文庫や一迅社でもバンバン出してるじゃないですか。
彼らは、いってみればワンオフモデルなんですよ。
「この作品は、この作家だからこそ書くことができた」というやつです。
西尾維新に、『時載りリンネ』や『さよならピアノソナタ』から感じられるようなピュアな心理描写を描くことはできないでしょう。逆もまた然り。方向性が違うのです。
・粗製乱造になってはいないか?
確かに一部をみれば、文章が雑だったり、話の展開がいい加減だったり、明らかに商業レベルに達していないような作品もチラホラ感じますけどね。
そういうのは新人の腕を磨かせるための習作として、編集サイドもわかっていて書かせてんじゃない?
まあ多様性が広がることは悪くないし、それなりの需要があるのならばいいのではないかと。
・出版側の状況が悪化している?
メディアミックスとか、越境とか、いろいろなところに忙しすぎて編集がおっつかないというのはあるかも。
作家に頼らず、ヒット作を自ら作り出してやるみたいな気概が感じられますね。
初版部数が減っても、同時期に発刊しているタイトルは増えているので、初版から大増刷して見切り発車するよかいいです。
出版社にとって、一番、嫌なことは売れない在庫を抱えることですしね。
売れ筋を捉えて増刷したり、シリーズ化にしてみたりと、読者ニーズにも敏感になってきました。
・ジャンルとして行き詰っている?
ジャンルというか、プロット的なものは、出尽くしてしまった感はある。
ヒロインといえば、ツンデレで、主人公と一緒に騒動に巻き込まれて、そのうちに恋愛フラグが立っていくというような、酷くテンプレート式になってしまってきたこと。
ただそれも描き方ひとつで話の面白さというのは、いくらでもひねり出せるものかと。
『バカテス』なんて、高校生がテストの点数を競ってるだけなのに、面白いもん。
『生徒会の一存』だって、あれはどう見てもただの雑談風景ですよ?
話としてはありきたりでもすべては作者の腕次第です。
個人的にはラブコメだったら、いくらテンプレート的出されても飽きないけれど。
むしろ変に凝って中途半端なものを作るくらいなら原点回帰しろと言いたい!
◆ここから個人的な問題提起
・レーベル乱立でどこも生き残りに必死
生き残りに必死なのは、創立当初くらいで、それぞれのレーベルの方向性が固まってくれば、固定ユーザーもつく。騒がしいのは今のうちで、しばらくすればラノベ業界全体としては安定してくると思う。
一時は危ぶまれてた、富士見ファンタジアも最近は盛り返し始めましたしね。
まとめ
私としてはいまのところ危機感みたいなのは思い当たらないが、
もし本当に、ライトノベルが衰退してきているならその対策を考える。
@ライトノベルで売れないのなら、越境で売ればいいのよ。
一般文学とか、純文学のジャンルにラノベを進軍させましょう。
出版氷河期で市場を腐らせているくらいなら、いっそ奪ってしまえ。
A日本で売れないなら、海外で売ればいいのよ。
世界視野でみれば、ラノベは台湾や中国で人気だし、ユーロ圏にも結構、翻訳されている。
とかね。
なんにせよ「ライトノベル業界が危ない」とか言い出したひとの根拠を聞きたいものです。
むしろそれこそが危険思想なのではにゃかろうか。
2008年08月31日
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「ラノベ業界は衰退?」
Excerpt: 「ラノベ365日」さんの記事で「ライトノベルは衰退しました(?)」という面白い記事がありました。 仰る通りですね。特に >>最近でも...
Weblog: ゲーム・アニメ・ラノベを楽しむ日記
Tracked: 2008-09-02 01:11


プロット出尽くし感はありますねぇ。
また亜種を模索していくしかないんでしょうが。
世界戦略は欲しいかもですね。
翻訳手数料どれくらいかは知りませんが、
採算が取れないってことは無いでしょうから。
ただ海賊版の管理とかは難しいのかな。
コスト割れしちゃうのかしら。
アニメ原作用兵科として位置づけられちゃわないといいですけど。
普通の話を普通にかくだけでも結構楽しめますよね。
販売実績にはつながらないんでしょうが。
あと文体とか推敲がしょぼい作品が多いのは勘弁。読んでて疲れるんですよね;
海外の反応はあんまり耳に入ってこないので、
本当にどれくらい売れているのかは疑問ですが。
アニメの原作と思われても私は気にしませんね。
むしろマンガでもゲームでも、全てのエンターテイメントの大元になってくれと願うばかり。
確かに、推敲してない、執筆にかけた時間に見合った完成度が達成できてない、
というような作品を読んでいると、なんで俺はこんな本を読んでいるのだろうと徒労感を味わいます・・・。